ライブ配信がしんどい|やめる前に外せる負荷と、休み方
配信がしんどい。この状態で検索している人に、まず伝えたいことがあります。
それは、あなたに根性がないからではありません。ライブ配信は、しんどくなる要素が構造として組み込まれています。毎日開くことが推奨され、数字が全部見えて、他人と簡単に比べられる。疲れるのが普通です。
やめる前に、外せる負荷が必ずいくつかあります。頻度、時間、数字を見る回数、人間関係。やめるのは、それを全部外してからでも遅くありません。いちばんつらいときに、いちばん大きい決断をしないでください。
しんどさの原因を分ける
「しんどい」とひとことで言っても、中身は違います。原因によって対処が変わるので、まず分けてください。
| 種類 | 症状 | 効く対処 |
|---|---|---|
| 頻度の疲れ | 開くこと自体が億劫。前日から憂うつ | 回数と時間を減らす |
| 比較の疲れ | 他の人を見ると落ち込む。数字が気になる | 見る回数を減らす |
| 人間関係の疲れ | 特定の人への対応が重い | 距離を決め直す |
| 収入の不安 | やっても増えない気がする | 期間の見方を変える |
| 攻撃による疲れ | 荒らし・アンチのあとから戻れない | 処理を決めて、抱えない |
複数が重なっていることが多いので、いちばん重いものから1つずつ外します。全部いっぺんに解決しようとすると、それ自体が負担になります。
頻度の疲れ:まず回数を減らす
やめるか続けるかの二択で考える人が多いのですが、あいだにいくつも選択肢があります。
- 週の回数を減らす毎日→週3。常連は、思っているほど離れません。むしろ「その曜日に行けばいる」ほうが通いやすい。
- 1回の長さを短くする2時間→45分。短い配信を続けるほうが、長い配信を途切れさせるより強い。
- 準備を減らす企画をやめて雑談にする。準備が重い形式は、疲れているときに続きません。
- 休む日を先に決める予定として組み込むと、罪悪感が出にくくなります。
減らして離れる人は、もともと頻度に来ていた人です。あなたに来ていた人は、回数が減っても来ます。ここを恐れて限界まで続けて、結果として全部やめてしまうほうが、失うものが大きい。
比較の疲れ:見る回数を減らす
数字と他人は、見れば見るほど削られます。しかも見ても改善しません。
- 数字を見るのは週1回にまとめる/日単位の増減は、ほとんど偶然です。常連が仕事だっただけで下がります。
- 比べる相手を「3ヶ月前の自分」にする/上位層と比べれば、誰でも落ち込みます。当たり前です。
- 配信後にコメントを読み返さない/終わったあとの見返しで落ちる人が多い。
- ランキングを開かない日を作る/見ないと決めた日は、本当に見ないでください。
収入が伸びる仕組みそのものはこちらなどにまとめていますが、共通しているのは「後から効いてくる」という点です。日々の数字を見て判断すると、必ず早すぎる結論になります。比べて落ち込む状態が続くなら、比べる相手の選び直し方まで含めて他人と比べてしまうときの対処を読んでみてください。
人間関係の疲れ:距離を決め直す
親しくなるほど断りにくくなる。これがライブ配信でいちばん多いしんどさの正体です。
| 起きていること | 決め直し方 |
|---|---|
| 個別のやり取りが増えて時間が消える | アプリの外に出さない、と決める |
| 相談を受けて重くなっている | 聞くのは配信中まで。抱え込まない |
| 期待に応えようとして無理をしている | できないことは「できない」と言う |
| 特定の人が来ないと不安になる | 特定の人に依存しない構成にする |
線を引くのは冷たいことではありません。続けるための条件です。むしろ、線がないまま無理を続けて突然いなくなるほうが、相手にとってもつらい。
罪悪感なく休む方法
休めない人の多くは、休むことそのものより「黙っていなくなること」への抵抗で止まっています。だったら、伝えてから休めばいい。
- 期間を決める「1週間休みます」。終わりが決まっていると、自分も相手も待てます。
- 理由は言わなくていい「少し休みます」で十分です。詳しく説明する義務はありません。
- 戻る日を伝える「◯日に戻ります」。これがあると、戻りやすくなります。
- 休みのあいだは見ないランキングも他人の配信も。見ていたら休んだことになりません。
- 戻る日は短くていい30分でも戻れば、続いています。
「少し休みます。◯日にまた配信します。」これで十分です。謝る必要も、理由を書く必要もありません。
やめるという選択について
ここまで書いてきましたが、やめること自体は失敗ではありません。合わなかった、生活が変わった、他にやりたいことができた。どれも普通の理由です。
ただ、判断するタイミングだけは選んでください。
- 荒らされた直後/気分が最悪のときの判断は、あとで後悔しやすい。
- 数字が落ちた日/日単位の数字は偶然で動きます。
- 他人の成功を見た直後/比較で決めると、理由が自分のものになりません。
- 寝不足のとき/これは本当に判断が歪みます。
逆に、1週間休んで、落ち着いた状態でまだやめたいなら、それは自分の判断です。その決断は尊重されるべきものです。事務所に所属している場合の手順は事務所のやめ方にまとめました。
収入の不安:期間の見方を変える
「やっても増えない」という感覚は、多くの場合見ている期間が短すぎることから来ています。
ライブ配信の収入は、後から効いてくる形をしています。理由は単純で、人があなたを知るまでに時間がかかるからです。1ヶ月目に増えないのは、実力ではなく順番の問題です。まだ誰も来ない時期に何をして、何をしないでおくかは誰も来ない時期の過ごし方に分けて書きました。
| 見ている期間 | そこで分かること |
|---|---|
| 1日 | ほぼ何も分かりません。偶然で動きます |
| 1週間 | その週の生活の影響が出るだけ |
| 1ヶ月 | ようやく傾向が見え始めます |
| 3ヶ月 | 判断に使える最短の単位です |
毎日数字を見ている人は、この表の1行目を毎日突きつけられていることになります。削られて当然です。見るのを週1回にするだけで、体感がかなり変わります。
生活のほうを見直す
配信がしんどいと感じているとき、原因が配信の外にあることがあります。ここを分けて考えないと、配信をやめても楽になりません。
- 睡眠が削れていないか/夜の配信は睡眠を削ります。ここが崩れると、すべての判断が悪くなります。
- 本業や学業が重い時期ではないか/繁忙期に同じ頻度を続けるのは無理があります。減らしていい時期です。
- 配信以外の予定が消えていないか/友人と会う、出かける。ここが全部なくなると、逃げ場がなくなります。
- 体調そのものが落ちていないか/気分の問題に見えて、体の問題であることがよくあります。
配信の時間を確保するために睡眠を削るのは、いちばん割に合わない選択です。翌日のパフォーマンスも、判断力も、気分も全部落ちます。削るなら他のことを削ってください。
戻ってきたときのために
休むと決めたら、戻りやすくしておくと後が楽です。
- 戻る日を先に宣言しておく「◯日に戻ります」。約束があると、戻る理由になります。
- 戻る日の配信は短くする30分で十分です。ハードルを上げないでください。
- 久しぶりであることに触れすぎない謝罪から入ると、場が重くなります。普通に始めるのがいちばんです。
- 戻ってから頻度を上げない休む前と同じ頻度に戻すと、同じことが起きます。減らした状態で再開してください。
まわりに理解されないとき
「趣味なんだから、やめればいいのに」と言われることがあります。しんどさの理由が伝わらないのは、それ自体がつらい。
- 説明しなくていい/分かってもらう作業が、さらに負担になります。
- 配信外の人に「配信の話」ではなく「疲れている話」としてする/伝わりやすくなります。
- 同じ場の人に相談しない/広がることがあります。
- 公的な相談窓口も使える/無料で話を聞いてもらえる窓口があります。
休むと決めた日から、どう過ごすか
休みの中身は、初日にほぼ決まります。「見ないようにしよう」という気持ちだけで始めると、二日目にはアプリを開いています。見ない期間は、意思ではなく仕組みで作ってください。初日にやることは4つです。
- 通知を全部切る配信アプリだけでなく、配信用のSNSもです。通知が届くたびに、休みが中断されます。開かない我慢より、届かない設定のほうが確実です。
- 配信していた時間帯に、別の予定を置くいつも配信していた時間が空白になると、人はその時間にアプリを開きます。散歩でも入浴でも構いません。同じ時間帯を埋めるものを先に決めておきます。
- 浮かんだことはメモに書いて閉じる休んでいても「これは配信で話せる」と頭が動きます。止めようとせず、一行だけメモして考えるのをやめてください。休み明けの話のたねとして残るので、無駄にもなりません。
- 期間の途中で結論を出さない続けるかやめるかを考えるのは、決めた最終日だけにします。途中の気分は日ごとに揺れるので、どの日に考えたかで結論が変わってしまいます。
数字や他人の配信を「つい見てしまう」引力がどこから来るのかはライバーが病む理由に書きました。仕組みを知っておくと、遮断の設定に罪悪感がなくなります。
休みの間に自分の名前を検索するのは、いちばん避けたい過ごし方です。傷を確認する作業になります。記録の整理が必要なら、休み明けに時間を区切って行ってください。手順はアンチ対策にあります。
頻度を落とした状態を「続いている」と数える
週5回を週1回にしたとき、多くの人が「もうちゃんとやれていない」と感じます。比べる相手が、減らす前の自分になっているからです。
比べる相手を変えてください。週1回とゼロの差は、週5回と週1回の差よりずっと大きい。週1回の配信は、休止ではなく継続です。
- 場が残る/完全に止めると、再開のたびに告知や説明が要ります。週1回なら、何も説明しないまま、ただ続いています。
- 正規の形として名乗る/プロフィールを「毎週◯曜◯時」に書き換えます。仮の姿やリハビリ扱いにせず、それを今の正式な形にする。書き換えた瞬間から、守れる約束に変わります。
- 戻す義務はない/余裕ができたら増やせばいいだけで、増やさないままでも構いません。週1回を1年続けた人は、1年続けた人です。
減らした直後は、前より静かに感じる週もあります。それは回数を減らした結果であって、あなたの中身が変わったわけではありません。決めた曜日に灯りがついていること自体が、通う側にとっては十分な手がかりです。
曜日と時間さえ固定されていれば、通ってくれる人との関係は回数には比例しません。関係がどう積み上がるかは常連の作り方に書いたとおりです。
そして、ここまで調整してもつらさが抜けない、眠れない日が続く、という場合は、頻度の問題ではありません。配信の工夫で解決しようとせず、医療機関や公的な相談窓口に相談してください。
よくある質問
休むとリスナーが離れませんか?
頻度で来ていた人は離れます。あなたに来ていた人は戻ります。そして、限界まで続けて全部やめるほうが、失うものは大きいです。
休む理由を聞かれたら?
答える必要はありません。「少し休みます」で十分です。詳しく話すと、心配や詮索が増えて、かえって休めなくなります。
やる気が出ないだけかもしれません。
やる気の問題と、疲労の問題は見分けがつきにくいものです。まず1週間休んでみて、それでも戻りたくないなら、そのときに考えてください。
事務所の条件があって休めません。
条件の内容を確認したうえで、相談してください。相談を受け付けない事務所であれば、それは事務所側の問題です。やめ方も参照してください。
眠れない、食欲がないという状態です。
配信の話ではなく、体の話です。配信を止めて、医療機関に相談してください。ここは我慢するところではありません。
誰かに相談したいのですが。
配信外の人に話すのがおすすめです。同じ場にいる人に相談すると、話が広がることがあります。公的な相談窓口も利用できます。
頻度を落としたら、また上げられますか?
上げられます。ただし戻すときは、休む前より少なめからにしてください。同じ頻度に戻すと、同じことが起きます。
休んでいるあいだ、罪悪感が消えません。
休むと決めた時点で、それは予定であって、放り出したことにはなりません。戻る日を伝えてあるなら、約束は守られています。
- しんどいのは根性の問題ではなく、構造的にそうなっている
- 原因を分ける:頻度/比較/人間関係/収入/攻撃
- やめる前に、外せる負荷を全部外す。回数、時間、準備、数字を見る回数
- 数字は週1回。比べるなら3ヶ月前の自分
- 休むときは期間と戻る日を伝える。理由は言わなくていい
- 荒らされた直後・寝不足のときに、大きい決断をしない
攻撃への対処は荒らし対策とアンチ対策、続け方の考え方は配信がしんどくなる仕組みをどうぞ。眠れない・食べられないといった状態が続く場合は、配信の話としてではなく、医療機関や公的な相談窓口にご相談ください。
始める前につまずきやすいのは、アプリ選びと事務所選びの2つです。どちらも、決めてから気づくと戻るのが大変なところです。
事務所選びを読む身バレ、確定申告、荒らし、続かない。配信を始めてから出てくる困りごとは、調べても答えが出ないものが多いです。
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