ライバーのアンチ対策|反応してはいけない理由と、種類別の正しい対処
配信を続けていれば、どこかで必ず来ます。頻度の差はあっても、避けられるものではありません。
大事なのは、来ないようにすることではなく、来たときにどう振る舞うかを先に決めておくことです。その場で考えると、たいてい間違えます。
まず結論:反応しない
対処法はいくつもありますが、最優先はこれです。反応そのものが目的だからです。
嫌がらせをする人が求めているのは、相手が動揺すること、話題が自分の書き込みになること、場の空気が変わることです。言い返した時点で、相手の目的は達成されます。
逆に、まったく反応がないと続きません。手応えのない場所に、人は居続けられないからです。
「反応は燃料」。これだけ頭に入れておけば、その場で迷いません。無視は逃げではなく、いちばん効く対処です。
種類によって対処が違います
ひとくちに「アンチ」と言っても中身は違います。混同すると、対応を間違えます。
| 種類 | 特徴 | 対処 |
|---|---|---|
| 通りすがりの暴言 | 1回だけ書いて去る | 無視。それで終わる |
| 常習的な荒らし | 毎回来る。反応を待っている | 無反応+ブロック |
| 元リスナー | 関係がこじれた相手 | やり取りを残してブロック |
| 執着している人 | 個人情報に触れる・つきまとう | 証拠を保存。相談へ |
| 批判・指摘 | 言い方はきついが内容がある | 受け取るかどうかを自分で選ぶ |
いちばん下は、アンチではありません。言い方が強いだけで、内容としては正しい指摘のこともあります。ここを全部アンチとして処理すると、改善の機会を失います。
逆に上から4つ目は、配信の話ではなく安全の話です。段階が違うので、あとで別に書きます。
ブロックする前にやること
ブロックは有効な手段ですが、順番を間違えると証拠が消えます。
- スクリーンショットを撮る日付と時刻が分かる形で残してください。ブロックすると、相手の書き込みが見えなくなることがあります。先に残すのが鉄則です。
- アカウント名とIDを控える名前は変えられます。IDや、変更されにくい情報も一緒に残しておきます。
- 書き込みがある場所のURLを保存するSNSや掲示板に書かれている場合は、そのURLも残します。
- それからブロックするここでようやくブロックします。以降は反応しません。
ほとんどの場合、証拠は使わずに終わります。それでいいのです。使うことになったときに、残っているかどうかがすべてです。
配信中にできること
- コメントを読み上げない/読み上げた時点で、その書き込みが場の話題になります。飛ばして構いません。
- 表情を変えない/動揺が伝わると、それ自体が手応えになります。難しければ、いったん飲み物を飲むなど間を作ってください。
- 話題を変える/無理に流れを戻そうとせず、別の話に移ります。
- ブロックを配信中にやってもいい/黙って処理して構いません。宣言する必要はありません。
- ひどいときは終わる/その日は切り上げていいです。耐えることに意味はありません。
常連さんへの伝え方
難しいのがここです。応援してくれている人ほど、代わりに怒ってくれようとします。
気持ちはありがたいのですが、誰かが反応した時点で燃料になります。相手からすれば、配信者本人でなくても反応は反応です。
だから、先に伝えておくのがいちばん効きます。
「変なコメントが来ても、誰も反応しないでください。無視がいちばん効きます。私も反応しません」。これを平常時に1回言っておくだけで、実際に来たときの場の乱れがかなり減ります。
荒れた後に言うと、常連さんが「自分が責められた」と感じてしまいます。何も起きていない日に、軽く言っておいてください。
やってはいけないこと
- 言い返す/勝てません。相手は消耗しませんが、こちらは消耗します。
- SNSで晒す/拡散すると相手の目的が達成されます。加えて、こちら側が問題になることもあります。
- 配信で長く話題にする/その日の配信が、その人の話で埋まります。
- 「なんでそんなこと言うの」と理由を聞く/会話が始まってしまいます。理由に意味はありません。
- ひとりで抱える/これがいちばん危険です。誰かに話してください。
荒れにくい配信の作り方
来たときの対処とは別に、そもそも荒れにくくすることもできます。完全には防げませんが、頻度は下げられます。
- 配信の趣旨をプロフィールに書く/何を話す場なのかが分かると、目的の違う人が入ってきにくくなります。
- 常連さんとの内輪話を長く続けない/外から見て入りづらい空気は、悪意のある人にとって格好の標的になります。
- 他の配信者の話をしない/比較や評価の話は、思わぬところから火がつきます。
- 断定的な言い方を減らす/強い言い切りは、反発する人を呼びます。
- 深夜の長時間配信を避ける/時間が遅くなるほど、絡んでくる人の割合は上がります。疲れていると対応も雑になります。
とくに2つ目です。内輪化した配信は、荒れやすいうえに新しい人も来ません。初見の人に気を配ることは、実は防御にもなっています。
ミュートとブロックの使い分け
多くのアプリには、ブロックのほかに「ミュート」に近い機能があります。使い分けを知っておくと、対応の幅が広がります。
| ミュート系 | ブロック | |
|---|---|---|
| 相手からの見え方 | 気づかれにくい | 気づかれる場合がある |
| 効果 | 自分に見えなくなる | 相手が入ってこられなくなる |
| 向く場面 | グレーな相手/判断を保留したい | 明確に迷惑な相手 |
| 刺激 | 少ない | やや大きい |
逆恨みが心配な場合は、まずミュート系で様子を見て、続くようならブロックという順番が現実的です。機能の名称や有無はアプリによって違うので、始めた時点で一度確認しておいてください。
いざというときに操作を探していると、その間に場が荒れます。平常時に、どこにあるかだけ見ておくのがおすすめです。
心を守るための考え方
対処法を知っていても、しんどいものはしんどいです。そこは技術で解決できません。
- あなた個人に向けられているとは限らない/相手は「反応してくれる誰か」を探しています。たまたま目についただけ、ということが多いです。
- 1件の悪意は、100件の好意より目立つ/これは人間の仕組みです。目立っているだけで、多数派ではありません。
- 見なくていい/後から読み返さないでください。何度も傷つく必要はありません。
- 休んでいい/数日空けても、常連さんは離れません。むしろ壊れるまで続けるほうが失うものが大きいです。
それでも引きずるときは、配信の実務にある続け方の記事も参考にしてください。
警察や専門機関に相談すべき段階
ここから先は、配信の問題ではなく安全の問題です。次のどれかに当てはまるなら、迷わず相談してください。
- 個人が特定できる情報を書かれた/本名、住所、勤務先、学校など。
- 家や職場の近くに来られた/実際に接触されている段階です。
- 危害を加えるという内容を送られた/脅迫にあたる可能性があります。
- 性的な画像や要求を繰り返し送られる/
- 身に覚えのない請求や、なりすましが発生した/
相談するときに効くのは、やはり証拠です。日付が分かるスクリーンショット、URL、やり取りの記録。これが揃っていれば、話が早く進みます。
事務所に所属している場合は、事務所を通して対応できることもあります。個人で全部やろうとしないでください。
それでも配信を続ける理由
ここまで対処法を書いてきましたが、実際に受けた人にとっては「やめたほうが楽では」と思う瞬間があると思います。
その気持ちは正当です。無理に続ける必要はありません。休むのも、やめるのも、選択肢としてあります。
そのうえで、続けている人が言うことはだいたい同じです。「嫌な人より、待っていてくれる人のほうが多かった」。
1件の悪意は強く残りますが、毎回来てくれる人、名前を呼ぶと喜んでくれる人、何も言わずに聴いている人。数で言えばそちらのほうが多いはずです。ただ、静かなので目立たないだけです。
嫌なことがあった日ほど、もらった良いコメントを見返してください。スクリーンショットを残しておく人もいます。悪意の証拠を残すのと同じくらい、こちらも意味があります。
よくある質問
ブロックしたら逆恨みされませんか?
その心配で放置するほうが危険です。ブロックは正当な対処で、遠慮する必要はありません。ただし宣言せずに黙って処理するほうが、刺激は少なくなります。
批判とアンチの区別がつきません。
判断の基準は「読んだあとに、改善できることが1つでもあるか」です。あるなら指摘、ないなら無視で構いません。言い方の強さではなく、中身で分けてください。
来なくする方法はありますか?
完全には防げません。ただし反応しない配信者には、居着きません。結果として来なくなる、というのがいちばん現実的な形です。
配信を非公開にしたほうがいいですか?
状況によります。特定に関わる段階なら、いったん止めるのは正しい判断です。続けることより、安全のほうが優先です。
事務所に入れば守ってもらえますか?
対応を一緒に考えられる相手ができる、という意味では有効です。ただし相手を止める力があるわけではありません。判断の材料は事務所のメリットにまとめています。
落ち込んで配信できません。
休んで構いません。数日空けても常連さんは離れませんし、離れる人は遅かれ早かれ離れます。壊れてから休むより、早く休むほうが戻りやすいです。
- 反応は燃料。無視は逃げではなく、いちばん効く対処
- 種類によって対処が違う。言い方が強いだけの「指摘」と混同しない
- ブロックの前に、日付の分かるスクショとIDとURLを残す
- 常連さんには、何も起きていない日に「反応しないで」と伝えておく
- 1件の悪意は100件の好意より目立つ。目立っているだけで多数派ではない
- 個人情報を書かれた・接触された段階は、配信ではなく安全の問題。すぐ相談する
特定されないための備えは身バレ対策にまとめています。
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