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ライバーの確定申告はいくらから?|20万円と48万円の違いを整理する

公開 2026.08.12読了 約7分監修:現役ボイストレーナー

「ライバーは いくらから確定申告?」と検索すると、20万円48万円という2つの数字が出てきます。どちらも正しいのですが、それぞれ別の話をしています。ここが混ざったまま覚えると、必ずどこかで間違えます。

先に結論

20万円は「会社員の人が、確定申告をしなくてよい範囲」の話。
48万円は「そもそも所得税がかからない範囲」の話。
立場によって、見る数字が変わります。さらに、どちらにも当てはまらない住民税の話があります。

まず「収入」と「所得」を分ける

ここを混同すると、以降の話が全部ずれます。

言葉意味
収入アプリから振り込まれた金額そのもの
経費配信のために使ったお金(マイク、通信費の一部など)
所得収入 − 経費。判定に使うのはこちらです

つまり「20万円」も「48万円」も、振込額そのものではなく経費を引いたあとの金額で見ます。ここを知らずに「振込が25万円あったから申告が必要だ」と思い込む人が多いのですが、経費を引いた結果20万円以下なら話が変わります。

だから領収書を捨てないでください

経費を引けるかどうかで、判定そのものが変わります。マイクを買ったときのレシートは、この瞬間のために取っておくものです。何が経費になるかは税務署や税理士の判断が入るので、迷うものは残しておくのが正解です。

会社員として働いている場合:20万円

給与を1か所からもらっていて、それ以外の所得が年間20万円以下なら、所得税の確定申告は不要とされています。これがよく言われる「20万円の壁」です。

ただし、ここには大きな注意点があります。

  • 住民税の申告は別です/20万円以下でも、住民税の申告は必要になります。「確定申告が不要」=「何もしなくていい」ではありません。
  • 医療費控除などで確定申告をする年は、20万円以下でも含めます/申告するなら全部書く、という考え方です。
  • 会社に知られる可能性の話は、税額の話とは別です/こちらは副業がバレる仕組みにまとめました。

1行目を知らない人がとても多いので、繰り返します。20万円は所得税の話であって、住民税は対象外です。お住まいの市区町村の案内を確認してください。

学生・主婦(主夫)など、給与がない場合:48万円

給与収入がない、あるいはごく少ない場合は、基礎控除の金額が基準になります。所得が年間48万円以下であれば、所得税はかかりません。

ただしこちらにも注意点があります。

  • 扶養から外れる基準は別にあります/税の扶養と、健康保険の扶養は基準が違います。家族の勤務先のルールも関わります。
  • 住民税の基準は自治体によって違います/所得税がかからなくても、住民税がかかることがあります。
  • アルバイトをしている場合は合算です/給与と配信収入を分けて考えないでください。
扶養に入っている人へ

ここは金額のインパクトが大きいところです。扶養から外れると、家族の税額や保険料が変わります。配信の収入が伸びてきたら、早めに家族と共有してください。あとから知るほうが、はるかに揉めます。

判定の順番

  1. 1年分の振込額を合計するアプリが複数あるなら全部足します。1月から12月までの1年分です。
  2. 経費を集計する配信に使った分だけ。プライベートと共用のもの(スマホ代など)は、使った割合で分けます。
  3. 収入 − 経費 = 所得を出すこの数字で判定します。
  4. 自分の立場の基準と比べる会社員なら20万円、給与がないなら48万円。
  5. 超えていなくても住民税を確認するここを飛ばさないでください。

やっておくと後が楽なこと

  • 配信用の口座を分ける/集計が一気に楽になります。無料で作れます。
  • レシートは月ごとの封筒に入れる/整理はあとでいいので、捨てないことだけ。
  • 振込の明細を月1回スクリーンショット/アプリ内の履歴は、さかのぼれる期間に限りがあることがあります。
  • 年末に慌てない/12月にまとめてやろうとすると、ほぼ間に合いません。

実際の申告の手順は配信の確定申告にまとめています。

「申告しなければ分からない」は成り立たない

ここは誤解が多いので、仕組みとして説明します。

アプリから配信者へ支払われたお金は、支払った側の帳簿に残ります。支払調書などの形で税務署に情報が渡る仕組みもあります。つまり、受け取った側が黙っていても、支払った側の記録は存在します。

後から指摘されると、余計に払うことになります

申告が漏れていた場合、本来の税額に加えて加算税や延滞税がかかります。あとから払うほうが、必ず高くつきます。「バレなければいい」という考え方は、金額の面でも合理的ではありません。

なお、会社に知られるかどうかは税額そのものではなく、住民税の徴収方法で決まる部分があります。仕組みは副業がバレる仕組みに整理しました。

1年の流れ

いつ何をするのかが分かっていれば、慌てずに済みます。

時期やること
毎月振込明細を保存する。レシートを封筒に入れる
12月末1〜12月の収入と経費を集計する
1月所得を計算して、申告が必要かを判定する
2月中旬〜3月中旬確定申告の期間。ここで初めて動くと間に合いません
申告しない場合住民税の申告が必要かを市区町村に確認する

やることは多くありません。難しいのは作業ではなく、1年分をあとからまとめようとすることです。毎月5分の保存作業が、2月の何時間分にもなります。

相談できる場所

  • 税務署/無料で相談できます。申告期間は混みますが、それ以外の時期なら落ち着いて聞けます。
  • 市区町村の窓口/住民税のことは、こちらのほうが正確です。
  • 税理士/収入が大きくなってきたら検討する段階です。費用はかかります。
  • 確定申告の相談会/時期になると自治体などで開催されます。

当サイトは税務の専門機関ではありません。金額に関わる最終的な判断は、必ず上記の窓口で確認してください。ネットの記事(この記事を含みます)を根拠に申告しないでください。

経費として考えられるもの

何が経費になるかは最終的に税務署や税理士の判断が入ります。ここでは「配信のために使ったと説明できるか」という考え方だけ示します。断定はしません。

支出考え方
マイク・照明・機材配信のために買ったものなら説明しやすい
通信費・電気代生活と共用。使った割合で分けるのが基本です
スマホ本体共用なので全額とは限りません。割合で考えます
衣装・小物配信専用と説明できるかどうかで変わります
事務所への手数料差し引かれている場合、明細の見方を確認します

共通しているのは「生活と混ざっているものは、混ざったまま全部は引けない」という考え方です。割合で分ける、という発想を持っておけば、大きく外しません。

複数のアプリで配信している場合

掛け持ちしている人は、集計でつまずきやすくなります。順番を決めておいてください。

  1. アプリごとに年間の振込額を出す1月から12月まで。アプリ単位ではなく、合計で判定します。
  2. 手数料が引かれている場合は確認する振込額が手取りなのか、引かれる前なのかで扱いが変わります。
  3. 経費は分けなくてよいどのアプリのために使ったかを区別する必要は、基本的にありません。
  4. 合計の所得で基準と比べるここまで来れば判定できます。
アプリを1つに絞るという選択も

掛け持ちは収入源が増える反面、配信時間が分散して常連が育ちにくくなります。税務の手間も増えます。迷っている場合は配信アプリ比較を参考に、まず1つに集中するのも十分ありです。

やってはいけない勘違い

  • 「振込がなければ収入ではない」/アプリ内に残っている残高の扱いは、状況によって判断が変わります。確認してください。
  • 「少額だから関係ない」/少額でも住民税の申告が必要になることがあります。
  • 「アプリが処理してくれている」/引かれているものがあっても、申告が不要になるとは限りません。
  • 「来年まとめてやればいい」/申告は年ごとです。まとめられません。

よくある質問

アプリが源泉徴収してくれていませんか?

アプリや契約の形態によって扱いが違います。振込の明細に何が引かれているかを確認してください。引かれている場合でも、申告が不要になるとは限りません。

赤字でも申告したほうがいいですか?

状況によります。事業として行っている場合、申告することで意味が出るケースがあります。迷う場合は税務署に相談してください。無料で相談できます。

経費はどこまで認められますか?

配信に必要だと説明できる範囲です。プライベートと共用のものは割合で分けます。判断が分かれる部分なので、当サイトでは断定しません。税務署か税理士に確認してください。

現金でもらったギフトの分は?

受け取り方に関係なく、収入は収入です。形が違っても扱いは変わりません。

会社にバレませんか?

税額の話と、会社に知られるかどうかの話は別です。仕組みは副業がバレる仕組みに整理しました。「申告しなければバレない」は成り立ちません。

住民税の申告はどこでしますか?

お住まいの市区町村です。税務署ではありません。手続きの名称や期限は自治体ごとに案内が出ているので、窓口かサイトで確認してください。

マイナンバーカードがないと申告できませんか?

できます。オンラインで完結させたい場合に便利なだけで、必須ではありません。書面での提出も可能です。

この記事のまとめ
  • 判定に使うのは振込額ではなく収入 − 経費 = 所得
  • 会社員は20万円(所得税の申告が不要になる範囲)
  • 給与がない人は48万円(所得税がかからない範囲)
  • どちらの場合も住民税の申告は別の話。ここを飛ばさない
  • 扶養に入っている人は、税と保険で基準が違う。早めに家族と共有
  • レシートを捨てない。経費が引けるかで判定そのものが変わる

実際の手順は配信の確定申告、会社に知られたくない場合は副業がバレる仕組みをどうぞ。なお当サイトは税務の専門機関ではありません。最終的な判断は、必ず税務署か税理士にご確認ください。

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ライバーの森 編集部

現役のボイストレーナーと、配信の現場に関わっているメンバーで記事を作っています。収入の断定と、裏の取れない数字は書きません。

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