ライブ配信に人が来ないのは普通です|0人の時期の過ごし方と、見直す4つのこと
配信を始めるボタンを押して、あいさつをして、話し始める。画面の視聴者数は0のまま動かない。そのまま誰も来ずに終わる。そんな配信が何回も続くと、「自分には向いていないのかもしれない」という気持ちが、少しずつ大きくなっていきます。
この記事は、その「まだ誰も来ていない」時期だけを扱います。リスナーを増やすテクニックは、実はもう少し先の段階の話です。その手前の、0人の画面と向き合っている時期に、何を考え、何をして、何をしないでおくか。ここだけを整理します。
始めたばかりの配信に人が来ないのは、あなたの問題ではありません。まだ見つかっていないだけです。0人の時期には0人の時期のやることがあり、その時間は無駄になりません。そして、どこまで続けるかは「3ヶ月」ではなく「30回」のように、回数で先に決めておきます。
始めたばかりの配信に、人が来ないのは普通のことです
まず、いちばん大事なことから書きます。人が来ないことと、あなたの配信の中身の良し悪しは、今の段階ではまだ何の関係もありません。
配信アプリの一覧には、同じ時間にたくさんの配信が並んでいます。その中で、始めたばかりの配信には、フォロワーもいなければ過去の実績もありません。一覧のどこに表示されるかの細かい仕組みはアプリごとに違いますし、公開されてもいません。ただ、どのアプリにも共通して言えることが1つあります。新しい配信は、まだ誰にも知られていない状態から始まるということです。
「つまらないから来ない」のではありません。来ていない人には、あなたの配信がつまらないかどうかを判断する機会すら、まだ訪れていません。「見つかっていない」と「選ばれていない」は別の状態で、いまはただの前者です。実力の評価が下されたわけではないのに、評価されたかのように落ち込むのは、この2つを混ぜてしまっているからです。
今にぎわっている配信も、最初から人がいたわけではありません。誰も来ない時期をどう過ごしたかは配信画面に映らないので、外からは「最初から人気だった」ように見えるだけです。あなたが今いるのは、続いている配信の多くが通ってきた場所です。
もう1つ添えておくと、視聴者数が0でも、あなたの配信のサムネイルとタイトルは一覧に並んでいて、そこを眺めている人はいます。入ってこなかった人の中には、一瞬見て通り過ぎた人もいます。つまり0人の画面の外で、入り口の勝負はすでに始まっています。この話は後半の「見直す4つ」につながります。なお、一覧の作りや視聴者の層はアプリによってかなり違います。その違いは配信アプリの比較にまとめてあります。
0人の配信で、何をするか
誰もいない画面に向かって話し続けるのは、想像している以上に難しいことです。相手の反応がないまま話をつなぐのは、日常会話では使わない力を使います。裏を返せば、これは才能ではなく、慣れで身につく技術です。
コツは、目の前の0人に向かって話すのではなく、「このあと入ってくるかもしれない1人」に向かって話すことです。ラジオのつもりで進めてください。ラジオのパーソナリティは、リスナーの顔が見えなくても、返事が返ってこなくても、番組を最後まで成立させます。あの形が、そのまま0人配信の型になります。
- いつも通りのあいさつで始める誰もいなくても、です。「誰もいないから」と省き始めると、いざ人が入ってきた日に型が崩れます。
- 今日の題材を1つ決めて話す最近あった出来事、見た映画、食べたもの。なんでも構いません。題材が決めてあると、話が途切れてもそこに戻れます。
- ときどき、今の話題を言い直す「今、◯◯の話をしています」。誰かが途中から入ってきたときのための癖を、誰もいないうちにつけておきます。
- いつも通りのあいさつと、次回の予告で終える「次は◯曜日の◯時にやります」。その場に誰もいなくても、口に出して締めるところまでが型です。
そして、この時間は無駄になっていません。0人の配信でも、積み上がっているものがあります。
- 話す訓練/反応がないまま話をつなぐ力は、人が来てからの土台になります。沈黙が怖くなくなります。
- 機材と操作の慣れ/音量、画面、開始と終了の操作。人がいる前で慌てないように、誰もいないうちに手に馴染ませます。
- 配信の型づくり/始め方、話の進め方、終わり方。毎回同じ流れで回すうちに、自分の型が固まっていきます。
- 録画での確認/自分の配信を録って聞き返せば、音の聞き取りにくさや口癖に自分で気づけます。0人の時期は、誰にも見られずに直し放題の時期でもあります。
0人の配信は、本番と同じ形をした練習時間です。最初の1人がふらっと入ってきた日に、聞きやすい配信を出せるかどうかは、この時期に何をしていたかで決まります。実際に誰かが入ってきたときの動き方は初見さんへの対応に、コメントが来たときの返し方はコメントの返し方にまとめてあるので、この記事では踏み込みません。
来ない時期に、やってはいけないこと
人が来ないと、焦りから「量を増やす」方向に手を打ちたくなります。ところが、この時期に量を増やすのは、ほとんどの場合で逆効果です。
- 配信時間を延ばす/「長くやれば誰か来るかも」は、先に疲労が来ます。0人のまま長時間話すのは、人がいる配信より消耗します。
- 回数を毎日に増やす/頻度を上げても、見つかっていない状態そのものは変わりません。生活が配信に圧迫されて、続かなくなる原因になります。
- 他の配信者と比べる/にぎわっている配信は、時間をかけて積み上がった結果です。始めたばかりの自分と見比べても、出てくるのは焦りだけです。
- SNSのフォロワー数を追いかける/フォロワーがいない段階で告知しても、届く先がありません。数字を追う時間が増えるほど、消耗だけが増えます。
4つに共通しているのは、「人は増えないのに、消耗だけが増える」ことです。0人の時期のいちばんの敵は、人が来ないことそのものではありません。疲れ切って、配信を開くこと自体をやめてしまうことです。だからこの時期に守るべきなのは、数字ではなく、あなたの体力と気持ちのほうです。
数字との距離の取り方として、1つだけ具体的な工夫を書いておきます。配信が終わった直後に、視聴者数ではなく「今日できたこと」を1行だけメモしてください。「最後まで止まらずに話せた」「あいさつの型が決まってきた」。数字は0のままでも、できたことは毎回増えていきます。振り返る対象を数字から行動に変えるだけで、続けやすさは変わります。
すでに配信を開くのがつらくなっているなら、配信がしんどいときを読んでみてください。数字と気持ちの関係がこじれていく仕組みはライバーが病む理由にも書いています。落ち込みが続く、眠れないなど生活に影響が出ているときは、配信の工夫で解決しようとせず、医療機関や公的な相談窓口に頼ってください。
何回やっても来ないときに、見直す4つ
回数を重ねても0人が続くとき、見直すのは配信の中身より先に、入り口です。点検する場所は4つだけです。
| 見直す点 | 確認すること |
|---|---|
| 時間帯 | 強い配信者が並ぶ時間に埋もれていないか。人が少ない時間帯のほうが、見つけてもらいやすいことがあります |
| タイトル | 「雑談」だけになっていないか。今日話すことが一言でも書いてあるか |
| サムネイル・アイコン | 暗くないか。スマホで小さく表示されたときに、何が写っているか判別できるか |
| 開始時間の一定さ | 毎回バラバラの時間に開いていないか。同じ曜日・同じ時間に開けているか |
見落とされがちなのは4行目です。同じ時間に開き続けることは、それ自体が見つけてもらうための行動です。たまたま通りかかった人が「この時間にいつもいる人だ」と認識できて、初めて2回目の来訪が起こり得ます。開く時間が毎回違うと、その偶然の再会が起きません。
4つを一度に全部変えないでください。全部変えると、どれが効いたのか分からなくなります。1つ変えたら、しばらく回数を重ねて様子を見る。この繰り返しです。入り口から先の、見つけてもらう経路を広げる話はリスナーの増やし方にまとめてあるので、人が来始めてから読めば間に合います。
どこまで続けるかを、先に決めておく
0人の時期でいちばん消耗するのは、配信そのものではありません。「今日もダメだった。いつまで続けるんだろう」と、配信のたびに終わりを考えることです。この消耗は、区切りを先に決めておくだけで、かなり減らせます。
おすすめは、期間ではなく回数で数えることです。「3ヶ月やってみる」ではなく、「30回やってみる」のような決め方です。理由は単純で、期間で数えると、生活の都合で配信できた量が月によって大きく変わるからです。忙しくて数回しか開けなかった月も「1ヶ月」と数えてしまうと、積んだ経験の量と区切りが合わなくなります。回数なら、やった分だけを正確に数えられます。週に2〜3回のペースなら、30回はだいたい3ヶ月前後。当サイトが繰り返し書いている「判断は3ヶ月単位」を、配信の実態に合わせて数え直した形です。
数え方は簡単で、カレンダーに正の字を書くでも、メモアプリに1行足すでも構いません。前のセクションで勧めた「今日できたこと」のメモと同じ場所に書けば、回数と積み上げが一目で見えるノートになります。
そして、区切りの回数に達したときにやるのは「やめる」ではなく「点検」です。前のセクションの4つのうち1つを変えて、また回数を数え直す。それを何周か回しても手応えがないなら、アプリを変えることや、しばらく休むことも選択肢に入ります。区切りを決めるのは、やめる準備ではなく、続けるための準備です。終わりの見えない我慢は続きませんが、「あと何回」と数えられる道なら歩けます。
最初の1人が来た日から、配信は次の段階に入ります。その人にまた来てもらうための考え方は常連さんの作り方にまとめてあります。
よくある質問
何回くらい配信すれば、人が来ますか?
断定できません。アプリ、時間帯、配信の内容で変わるため、「◯回やれば来る」という数字は誰にも言えません。だからこそ、他人の目安を探すのではなく、自分で決めた回数を区切りにして、点検とセットで回すことをすすめています。
誰も来ないまま、決めた時間まで配信を続けるべきですか?
決めた時間はやり切ることをすすめます。0人だからと途中でやめる癖がつくと、人がいる日の配信にも出ます。ただし、決める時間そのものを短くするのは良い工夫です。30分でも配信は成立しますし、短いほうが毎回やり切りやすくなります。
0人が続いて、配信を開くのが怖くなってきました。
それだけ真剣に取り組んでいる証拠で、おかしな反応ではありません。回数の区切りを決めて、視聴者数の画面をなるべく見ずに進めてください。つらさが続くようなら、無理に配信の工夫で乗り切ろうとせず、休むことや、医療機関・公的な相談窓口に相談することも考えてください。
SNSで宣伝すれば来ますか?
フォロワーがいない段階では、告知しても届く先がありません。0人の時期にSNSへ力を入れるのは、順番として非効率です。SNSを使う段階になったときの考え方は、リスナーの増やし方の記事で説明しています。
- 始めたばかりの配信に人が来ないのは普通のこと。実力の評価はまだ始まってすらいない
- 0人の配信は本番と同じ形をした練習時間。話す訓練・機材の慣れ・型づくりが積み上がる
- 来ない時期に時間を延ばす・毎日に増やす・他人と比べる・SNSの数字を追うのは逆効果
- この時期に守るべきなのは数字ではなく、自分の体力と気持ち。振り返りは数字でなく行動で
- 見直すのは時間帯・タイトル・サムネイル・開始時間の一定さの4つ。1つずつ変える
- 区切りは期間ではなく回数で決める。達したら、やめるのではなく点検する
最初の1人が入ってきたときの動き方は初見さんへの対応へ。見つけてもらう経路を広げる段階になったらリスナーの増やし方をどうぞ。つらさのほうが先に来ているときは、配信がしんどいときから読んでください。
始める前につまずきやすいのは、アプリ選びと事務所選びの2つです。どちらも、決めてから気づくと戻るのが大変なところです。
事務所選びを読む身バレ、確定申告、荒らし、続かない。配信を始めてから出てくる困りごとは、調べても答えが出ないものが多いです。
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