ライバーが病む・配信がしんどいとき|原因の分け方と、やめる前に外せること
この記事の内容(9項目)
配信がしんどくなるのは、根性や向き不向きの問題ではありません。結果が数字で毎日出て、他人の数字も見え、評価されるのが作品ではなく自分自身で、休むと数字が落ちる。ライブ配信はそういう作りの活動です。やめる前に、外せる負荷がいくつもあります。まず、しんどさの中身を分けます。
| しんどさの種類 | 出ている症状 | 外し方 |
|---|---|---|
| 頻度の疲れ | 開くこと自体が億劫。前日から憂うつ | 回数と時間を減らす |
| 数字と比較の疲れ | 他の配信者を見ると落ち込む。数字が怖い | 見る回数を決める。比べる相手を変える |
| 人間関係の疲れ | 特定の人への対応が重い。来ない人が気になる | 距離の線を決め直す |
| 攻撃による疲れ | 荒らしやアンチのあとから戻れない | 処理の手順を決め、抱えない |
| 生活の疲れ | 睡眠が削れている、本業が繁忙期 | 配信の外を先に直す |
いくつか重なっていることがあります。重いものから1つずつ外してください。全部を一度に解決しようとすると、それ自体が負担になります。眠れない、食べられない、何をしても気が晴れない状態が続いているなら、配信の工夫の段階ではありません。配信を止めて、医療機関や公的な相談窓口に相談してください。
頻度の疲れ:やめるか続けるかの間に、減らすがある
- 週の回数を減らす/毎日を週3回に。「その曜日に行けばいる」ほうが通いやすい人もいます。
- 1回を短くする/2時間を45分に。短い配信を続けるほうが、長い配信を途切れさせるより残ります。
- 準備を減らす/企画をやめて雑談や作業配信にします(話せない日の配信の型)。
- 休む日を先に予定に入れる/予定として組むと、罪悪感が出にくくなります。
週5回を週1回にすると「もうちゃんとやれていない」と感じます。比べている相手が減らす前の自分だからです。週1回とゼロの差は、週5回と週1回の差より大きい。プロフィールを「毎週◯曜◯時」に書き換えて、それを今の正式な形にしてください。曜日と時間が決まっていれば、通ってくれる人との関係は回数に比例しません。余裕ができても、増やすかどうかは自分で選べます。
数字の疲れ:見る日を決め、期間で見る
| 見ている期間 | 分かること |
|---|---|
| 1日 | ほとんど何も分からない。偶然で動く |
| 1週間 | その週の生活の影響が出るだけ |
| 1ヶ月 | 傾向が見え始める |
| 3ヶ月 | 判断に使える最短の単位 |
毎日数字を見ている人は、1行目を毎日突きつけられています。同じ時間に同じ調子でやっても、盛り上がる日と静まり返る日があり、その揺れは常連さんの仕事の繁忙期、同じ時間帯のイベント、連休や天気、相手のその日の気分といった相手側の事情で起きます。静かな日に「自分の何が悪かったか」を探し始めると、原因は外にあるので見つからず、探すこと自体が消耗になります。
- 数字を見る日を週1回に決めるそれでも見てしまうなら、通知を切る、ホーム画面から外す、と物理的に見にくくします。
- 配信直後に見ない感情がいちばん動いている時間です。翌日にします。
- 追う数字を、自分で決められるものにする視聴者数ではなく「決めた回数を配信できたか」「名前を呼べた人の数」。
比較の疲れ:比べる相手を「先月の自分」にする
アプリを開くと、人気の配信が上に並び、順位が目立つ場所にあり、配信中は視聴者数が出続けます。比べるのは意志が弱いからではなく、比べる材料が向こうから目に入る画面だからです。そして、その数字は相手の今の断面にすぎません。
| 画面に見えるもの | 写っていないもの |
|---|---|
| 視聴者数・ランク | その人が使える時間の量 |
| 盛り上がっている配信 | そこまで続けた期間 |
| 常連さんの多さ | 始めた時期、もともとのつながり |
| 楽しそうな様子 | その人も悩んでいること |
1行目のとおり、夜を自由に使える人と、仕事や家事のあとの1時間で配信している人では、同じ1ヶ月でも積み上がる量が違います。条件が同じ比較相手は、先月の自分だけです。ただ心がけるだけでは目立つ他人に引っ張られるので、見える形にします。
- 記録する日を月1回だけ決める月初の1日など。毎日つけると、記録が数字の監視に変わります。
- 項目を3つ決める「配信できた回数」「名前を呼べた人の数」「楽しかった配信の数」。他人が関係しない、自分の行動の数字です。
- 先月の欄とだけ見比べるこの表に他人の数字は入れません。横ばいの月も消さずに残します。
目に入る回数も、決意ではなく決めごとで減らします。他人の数字を見る時間を「日曜の夜に10分」と決める。他の配信者の配信開始やイベントの通知を切る。ランキングを開く回数を「週2回まで」と決める。SNSにも達成報告が流れてくるので、表示を減らす機能を使います。4つを一度にやらず、まず1週間、通知だけ切ってみてください。
他人の配信を見るのをやめる必要はありません。見るなら、数字ではなく、コメントの拾い方、来た人への声のかけ方、話題の切り替え方を「真似できるところを1つ探す」目的で見ます。真似する相手は順位が近い人ではなく、話し方が好きだと思える人を選ぶと、見たあとに残るのが落ち込みではなく試したいことになります。順位がどう決まるかを知りたい人はPocochaのランクやColorSingのランキングで、何を競う場なのかを先に確かめてください。
人間関係の疲れ:距離の線を、相手を選ばず同じに決め直す
- 休むと申し訳なく、体調が悪くても配信してしまう
- 来なくなった人のことを考えてしまう
- 求められている自分を演じ続けている
- 相手の重い相談を受け止めてしまう
- ギフトをもらうと断りにくくなる
直し方は、個別のやり取りに線を引くことです。DMは返さない、他のSNSは教えない、通話はしない、とアプリの外に出さない線を決め、誰に対しても同じにします。重い相談は、聞くことはできても責任は負えないので、専門の窓口を案内するほうが誠実です。線を引くのは冷たいことではなく、続けるための条件です。近くなりすぎた関係を、相手を傷つけずに少しずつ戻す順番は常連の作り方の後半にあります。
家が職場になっている:境目を自分で作る
多くの仕事は、職場を出れば仕事から離れられます。ライブ配信は、職場が自分の部屋で、道具が私物のスマホで、商品が素の自分です。休みの日の雑談まで「これは配信で話せる」と考え始め、家で受けたきつい言葉には離れる場所がありません。
- 配信する時間と場所を区切る/決めた時間以外は配信の場所を離れます。
- 通知を生活の時間帯から締め出す/友達との連絡のついでにコメントが目に入らないようにします。
- 睡眠を削らない/睡眠が崩れると、判断も気分も全部落ちます。削るなら他のことを削ってください。
- 配信以外の予定を残す/友人と会う、出かける。ここが全部なくなると逃げ場が無くなります。
荒らしやアンチがきっかけなら、その場で反応せず記録してブロックする手順を荒らし・アンチ対策で決めておくと、抱える量が減ります。
休むときは、仕組みで「見ない」期間を作る
- 期間を決めて一言だけ伝える「少し休みます。◯日にまた配信します。」理由を書く必要も、謝る必要もありません。配信中ではなく、プロフィールやSNSの文章で伝えます。
- 通知を全部切る配信アプリと配信用のSNSの両方。開かない我慢より、届かない設定のほうが確実です。
- 配信していた時間帯に別の予定を置く散歩でも入浴でも。空白になると、その時間にアプリを開きます。
- 浮かんだことはメモに1行書いて閉じる休み明けの話のたねとして残ります。
- 休みの途中で結論を急がない続けるかやめるかは、休んで落ち着いてから考えます。期間を決めずに休むことも、そのまま終えることも選べます。
休みの間に自分の名前を検索したり、他の配信者の配信やランキングを見たりすると、休んだことになりません。戻る日は30分の短い配信にし、休む前より少ない頻度で再開します。同じ頻度に戻すと、同じことが起きやすくなります。再開するときは負担になっていた条件を見直し、体調を確かめながら頻度と長さを調整します。「久しぶりです」だけで始め、休んだ理由を説明する必要はありません。人数は落ちている前提で構いません。
やめると決めるなら、決めるタイミングを選ぶ
やめることは失敗ではありません。合わなかった、生活が変わった、他にやりたいことができた。どれも普通の理由です。ただし、荒らされた直後、数字が落ちた日、他人の成功を見た直後、寝不足のときは判断が歪みます。休む期間と再開日は体調に合わせて決めます。休んで落ち着いた状態でまだやめたいなら、それは自分の判断です。伝え方とアカウントの扱いはライバーをやめるときの決め方と伝え方に、事務所に入っている人は事務所のやめ方にあります。
周りの人ができること
本人ではなく家族や友人が読んでいるなら、「今日は何人来たの」と数字の話をしない、他の配信者と比べて励まさない、「休んだら」と言ってあげる、配信以外の話をする、の4つが支えになります。配信がすべてになっている状態から外に居場所があると分かるだけで、抱え込みにくくなります。本人も、配信と関係のない人に「配信の話」ではなく「疲れている話」としてするほうが伝わります。
よくある質問
休むと常連さんが離れませんか?
頻度で来ていた人は離れることがあります。相手の受け止め方や再訪は決められませんが、限界まで続けて全部やめるほうが、失うものは大きくなります。
楽しかったのに、いつからか義務になっています。
数字を目標にした時点で起きやすくなります。始めたときに楽しみにしていたことをメモに書き、次の配信はそれに沿った内容を1つ用意してみてください。思いつかない日は準備を切り上げて構いません。
事務所の条件があって休めません。
契約の条件を確かめたうえで事務所に相談してください。相談を受け付けないなら、それは事務所の側の問題です。
ランキングイベントには参加しないほうがいいですか?
順位を追う期間と、順位から離れる期間を自分で分けてください。疲れているときに参加すると、順位の上下がそのまま気持ちの上下になります。
身バレ、確定申告、荒らし、続かない。配信を始めてから出てくる困りごとは、調べても答えが出ないものが多いです。
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