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カラーシングとIRIAMの違いを比較|どちらも顔出し不要、でも積み上がるものが違う

公開 2026.08.15読了 約11分監修:現役ボイストレーナー

顔を出さずに配信したい。そう考えて調べると、この2つが候補に上がることがよくあります。カラーシング(ColorSing)とIRIAMです。

どちらも顔出しは不要で、声が中心。ただしそこから先の設計がかなり違います。この記事では、選ぶときに効く違いだけを並べます。

先に結論

いちばん大きな違いは「歌うかどうか」です。カラーシングは歌が中心で、歌った曲数が積み上がる設計。IRIAMはキャラクターとして話すことが中心です。歌う気があるかどうかで、ほぼ決まります。

まず、共通点

比較の前に、同じ部分をはっきりさせておきます。ここが目的なら、どちらを選んでも満たされます。

  • 顔出しが不要/どちらも顔を映さずに活動できます。
  • 声が中心/聞き取りやすさが、そのまま評価に効きます。
  • スマホで始められる/高価な機材が前提ではありません。
  • 身バレのリスクは残る/顔を出さなくても、話の内容から特定されます。身バレ対策は共通で必要です。

決定的な違い:何が積み上がるか

カラーシングIRIAM
配信の中心キャラクターとしての会話
積み上がるもの歌った曲数応援してくれる人との関係
沈黙の埋め方1曲歌えば数分埋まる自分で話して埋める
見た目の作り込み不要イラストのキャラクターを用意する
疲れる部分話し続けること

3行目が実務としていちばん効きます。雑談だけで1時間を持たせるのは、想像よりずっときつい。始めた人がやめる理由の上位が「話すことがなくなる」であることを考えると、歌という逃げ道があるかどうかは大きな差です。

一方で5行目も無視できません。歌は喉を使うので、毎日長時間は現実的ではない場面が出ます。連日やるなら、曲数の調整と喉のケアが前提になります。

1時間の中身を想像してみる

選ぶときは、スペックよりその1時間に自分が何をしているかを想像するほうが確実です。

カラーシングの1時間IRIAMの1時間
やっていること数曲歌い、合間に話す話す・コメントを返す
準備するもの歌う曲話す題材
コメントへの対応曲間にまとめて返せる随時、話しながら返す
終わったあと喉が疲れる頭が疲れる

3行目は好みが分かれます。会話を切らさずに続けるのが得意な人はIRIAM、まとめて返すほうが落ち着く人はカラーシングという傾向があります。カラーシング側では、コメントで来る曲のリクエストへの応え方も配信の設計のうちです。受けるかどうかの決め方と、歌えない曲を頼まれたときの返し方はリクエストの受け方・断り方に書きました。

始めるまでの流れ

ここも実務的に大きい違いです。

カラーシングIRIAM
始める前審査があるキャラクターの用意が必要
審査の中身申請のあと、実際に配信して判定される段階がある
準備の重さ設計しておくほど有利イラストの用意に時間がかかることがある
すぐ始めたい人やや不利キャラクターが用意できていれば早い

カラーシングは勢いで始めると不利になることがあるアプリです。逆に言えば、準備した人が報われやすい。IRIAMはキャラクターさえ用意できれば始められますが、その用意で止まる人がいます。

どちらも仕様は変わるので、実際の条件は必ず公式の案内で確認してください。

歌に自信がなくてもいいのか

カラーシングを検討する人がいちばん気にする点です。

結論から言うと、「うまさ」より「続けられるか」のほうが効きます。これは歌に限った話ではなく、ライブ配信全体に共通する構造です。毎回来てくれる人が数人つくかどうかで、あとの展開が決まります。

  • 音程より、聞き取りやすさ/マイクの位置と部屋の静けさで、印象はかなり変わります。
  • 選曲の一貫性/毎回まったく違うジャンルだと、覚えてもらえません。
  • 曲の合間の会話/ここで人柄が伝わります。歌だけの人より、話す人のほうが定着します。
  • 無理な曲を選ばない/喉が保ちません。続かない選曲は、それだけで不利です。

大人になってから歌を始める場合の考え方は大人の趣味に歌を選ぶにも書きました。

顔出しなしの度合い

同じ「顔出し不要」でも、隠れ方が違います。

  • カラーシング/声で活動する形が仕組みとして用意されています。キャラクターを作る必要がありません。用意するものが少ないぶん、始めるまでが軽い。
  • IRIAM/イラストのキャラクターが自分の代わりになります。「別人格として活動したい」人には、こちらのほうが向いています。

どちらが良いかではなく、キャラクターを演じたいかどうかで選んでください。演じるのが楽しい人にはIRIAM、素のまま声だけで活動したい人にはカラーシングが噛み合います。

声のまま立つか、絵をまとって立つか

顔を出さない点は同じでも、リスナーの前に立っているものが違います。カラーシングでは、自分の声がそのまま届きます。名乗るのは活動名でも、声は生身の自分のものです。IRIAMでは、キャラクターという衣を一枚まとって立ちます。声を出しているのは自分でも、リスナーが見て、名前を呼び、応援する相手はキャラクターです。

カラーシングIRIAM
リスナーの前にあるもの声そのものキャラクターの姿と声
褒められたとき自分の歌に直接届くキャラクターごと褒められる
きつい言葉が来たとき自分に直接当たるキャラクターが一枚受け止める
素の自分との距離近い一枚ぶん離れている

3行目を軽く見ないでください。まとうものは飾りではなく、緩衝材でもあります。素の声で立つ側は、うれしい言葉が直接届くかわりに、きつい言葉も直接来ます。キャラクターを通す側は、どちらの言葉も一枚越しに届きます。手応えの近さと、守られている感じ。この2つは同時には取れません。評価と自分のあいだにどれくらい距離を置きたいかで、続けたときの消耗の仕方が変わります。

掛け持ちについて

両方やってみたい、という考え方もあります。ただし注意点があります。

  • 配信時間が分散する/常連が育ちにくくなります。これがいちばん大きい。
  • 契約で禁止されていることがある/事務所に所属する場合は、先に確認してください。
  • 収入の管理が煩雑になる/確定申告では合算します。確定申告はいくらからを参照してください。

迷っているなら、まず1つに集中するほうが結果は早いです。3ヶ月やってみて、合わなければ移る。そのくらいの気持ちで十分です。

始めたあと、最初の3ヶ月の違い

比較表では分からない部分が、実際には効きます。始めてからの3ヶ月がどう進むかを並べます。

時期カラーシングIRIAM
1ヶ月目歌える曲を固める。喉の限界を知るキャラクターと話し方を固める
2ヶ月目選曲の傾向が定まり、同じ好みの人が来る顔なじみが数人できる
3ヶ月目「この曲を歌う人」として覚えられる「この話をする人」として覚えられる

どちらも3ヶ月目に「覚えられる」段階が来るのは同じです。違うのは、覚えられる中身が曲か、話かという点だけ。ここが、自分にとってどちらが自然かで選んでください。

選ぶときにやってはいけないこと

  • 人気で選ぶ/利用者が多い=自分に合う、ではありません。競合も多いということです。
  • 報酬の噂で選ぶ/制度は改定されます。人づての数字で決めないでください。
  • 先に機材を揃える/揃えた段階で満足して、始まらない人が多い。
  • 両方を中途半端に始める/時間が分散して、どちらも常連が育ちません。
  • 事務所にすすめられるまま決めるその場で決めさせようとする相手は、それだけで避けて構いません。

二つとも気になるなら、順番の話に変える

ここまで読んでも一つに絞れない場合は、「どちらを選ぶか」を考えるのをやめて、「どちらを先にやるか」に置き換えてください。掛け持ちの項に書いた通り、同時に始めるのは勧めません。ただ、順番なら決められます。

  1. キャラクターで活動したい気持ちが固まっているか固まっているなら、最初からIRIAMです。カラーシングを経由しても、キャラクターの用意は一歩も進みません。回り道になります。
  2. 固まっていないなら、声だけの側からカラーシングはキャラクターを用意せずに始められます。自分の外に何かを作る前に、「配信という時間そのものが自分に合うか」を身軽に確かめられます。
  3. 確かめてから、まとうものを足す声だけで数ヶ月続けて、それでも絵をまといたくなったら、そのときキャラクターに手をかければ足ります。逆の順だと、先に作ったキャラクターが宙に浮きます。

並べ方の理屈は一つだけです。自分の外に作るものが要る側は、あとに回すほうが引き返しやすい。ただしカラーシングには審査があり、実際に配信して判定される段階があります。登録だけ済ませて置いておく、という形にはなりません。先にやると決めた側に、その期間は集中してください。

どちらにも共通してやること

  • 曜日と時間を固定する/どちらのアプリでも、これがいちばん効きます。長さより固定です。
  • 来た人の名前を呼ぶ/費用ゼロで再訪率が変わる、唯一に近い行動です。
  • 3ヶ月は数字で判断しない/1ヶ月で判断すると、ほぼ全員が「向いていない」という結論になります。
  • 話さない項目を先に決める/顔を出さなくても特定はされます。身バレ対策へ。
  • 喉と睡眠を守る/どちらも声を使います。削ると続きません。

用意するものの「置き場所」が違う

どちらのアプリも、始める前に用意するものがあります。カラーシングは歌える曲、IRIAMはキャラクター。ここまでは本文で書いた通りです。もう一歩踏み込むと、この2つは性質がまったく違います。置き場所が、自分の中か、自分の外か、という違いです。

カラーシングIRIAM
用意するものレパートリー(歌える曲)キャラクター(イラストとモデル)
どこにあるか自分の中自分の外
増やし方練習する描いてもらう・作ってもらう
他人との取り決め基本的に発生しません絵師や事務所との取り決めが関わります

4行目がこの話の中心です。自分の外に作るものには、他人との取り決めがついて回ります。キャラクターは、描いた人がいて、費用を出した人がいて、はじめて形になります。だから「退所後もそのキャラクターを使えるか」「利用の範囲はどこまでか」という話が生まれます。決まった答えはなく、契約で決まるので、書面を確認してください。事務所がキャラクターを用意する形を検討しているなら、IRIAMの事務所を先に読んでおくと、聞くべきことが分かります。

一方、練習して身についた歌に、こうした取り決めはありません。配信で歌える曲はアプリのルールの範囲ですが、覚えた曲そのものが誰かの判断で使えなくなることはない。キャラクターは、作れば目印という資産になりますが、同時に取り決めという足かせにもなり得ます。歌は資産としては地味でも、身についた分だけ確実に自分の手元にあります。

なお、自分の分身を画面に置くという点ではREALITYのアバターも近い形です。ただしあちらはアプリ内で作れるもので、重さが違います。配信中の体感の差はREALITYとの比較に書きました。

休む日と、やめる日に残るもの

比較は「どちらを続けるか」の目線で語られがちですが、実際の配信生活には休む日があり、いつか来るやめる日があります。この場面で、2つのアプリの差がもう一度出ます。

まず休む日。カラーシングは喉を使うので、休む日が最初から設計に入っています。そして休みの日も、次に歌う曲を探したり覚えたりはできます。配信を止めている時間が、そのままレパートリーを増やす時間に変わる。IRIAMのキャラクターは、配信の中でしか動きません。配信を止めると、積み上げの中心である「話す相手との関係」も止まります。休むこと自体はどちらでも必要ですが、休みが次につながりやすいのは歌の側です。

次に、やめる日。残るものの差がはっきりしています。

  • 歌は持ち出せる/覚えた曲は、やめたあとも自分の中に残ります。カラオケでも、別の場でも使えます。歌える配信アプリは他にもあります(歌える配信アプリ)。
  • キャラクターは配信のためのもの/配信をやめると、使い道が急に細くなります。事務所が用意したキャラクターなら、使い続けられるかどうか自体が契約の話です(前の項の通り)。
  • 共通して残るもの/曜日と時間を固定する習慣、来た人の名前を呼ぶ型。これはどちらを選んでも持ち出せます。

始める前からやめる話をするのか、と思うかもしれません。逆です。やめても手元に残るものが多いほど、安心して始められます。失うものが大きい選択は、途中でやめにくくなる選択でもあります。歌が残るということは、この選択がいつでもやり直せるということです。

よくある質問

両方とも無料で始められますか?

アプリの利用そのものに費用はかかりません。事務所から初期費用や研修費を請求された場合は、その時点で断って構いません。詳しくは悪質な事務所の手口へ。

カラーシングの審査は厳しいですか?

当サイトでは合否の基準を断定しません。ただ準備しておくほど有利になる仕組みだとは言えます。実際の条件は公式の案内を確認してください。

IRIAMのイラストは自分で用意しますか?

用意する形が基本です。ここで時間をかけすぎて配信が始まらない人が多いので、まず始めることを優先してください。

どちらのほうが稼げますか?

金額の比較はしません。どちらも「続けた人が残る」構造です。自分が3ヶ月続けられるほうを選ぶのが、結果的にいちばん近道です。

歌う曲は自由に選べますか?

楽曲の扱いはアプリごとにルールがあります。必ず公式の案内を確認してください。

事務所には入ったほうがいいですか?

必須ではありません。困っていることが具体的にある場合だけ検討してください。判断材料は事務所に入るべきかにまとめています。

途中で乗り換えられますか?

できます。ただし常連は自動的にはついてきません。移るなら、事前に伝えてから移るほうが残ります。

マイクは必要ですか?

最初は不要です。とくに歌う場合は、買う前にマイクの位置と部屋の響きを直すほうが効きます。マイクの選び方を参照してください。

この記事のまとめ
  • 共通点は顔出し不要・声が中心・スマホで始められる
  • 決定的な違いは歌うかどうか。カラーシングは曲数が積み上がる
  • 話し続ける自信がないなら、歌という逃げ道があるほうが続く
  • キャラクターを演じたいならIRIAM、素の声で活動したいならカラーシング
  • カラーシングは審査があるので、準備した人が有利
  • 掛け持ちは常連が育ちにくい。まず1つに集中するほうが早い

ポコチャとの比較はこちら、IRIAMの中身はIRIAMとはをどうぞ。

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ライバーの森 編集部

現役のボイストレーナーと、配信の現場に関わっているメンバーで記事を作っています。収入の断定と、裏の取れない数字は書きません。

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