IRIAMとは?イラスト1枚で顔出しなしに配信できる仕組みと、始める前に知っておくこと
IRIAM(イリアム)は、イラスト1枚を自分の代わりに動かして配信できるアプリです。顔を出さずに活動したい人にとって、最初に候補に挙がるサービスのひとつになっています。
ただ「顔出し不要」という言葉だけで選ぶと、始めてから戸惑うことがあります。IRIAMには他のアプリにはない前提があり、そこを知らずに登録すると足止めされるからです。
この記事では、仕組みと、始める前に知っておくべきことを順に整理します。
IRIAMの仕組み:1枚の絵が「動く」
一般的なVTuber向けのシステムでは、キャラクターを動かすために複数のパーツに分けた素材や、3Dモデルが必要になります。準備には手間も費用もかかります。
IRIAMが特徴的なのは、1枚のイラストを登録するだけで、それが表情や動きを持って動く点です。口の動きや顔の向きが、配信者の声や操作に合わせて反映されます。
つまり、本格的なモデル制作をしなくてもキャラクターとして活動を始められるのが、このアプリの立ち位置です。ここが他の顔出し不要型と大きく違う部分になります。
「アバターを一から作る手間」と「顔を出す抵抗」の、どちらも回避できる中間の選択肢だと考えると分かりやすいです。用意するのは絵1枚と声です。
顔出し不要型3つの比較
顔を出さずに配信できるアプリは複数あります。同じ「顔出し不要」でも、必要な準備がまったく違います。
| IRIAM | REALITY | Spoon | |
|---|---|---|---|
| 見た目 | 自分で用意したイラスト | アプリ内で作る3Dアバター | なし(音声のみ) |
| 準備の手間 | 絵の用意が必要 | アプリ内で完結 | ほぼ不要 |
| 始めるまでの早さ | 遅い(絵次第) | 速い | 速い |
| キャラの独自性 | 高い | 中くらい | — |
| 向く人 | キャラを作り込みたい | すぐ始めたい | 声だけで話したい |
この表がIRIAMの性格をよく表しています。独自性は高いが、始めるまでに一手間かかる。これが良し悪しの分かれ目です。
実質的なハードルは「絵をどうするか」
IRIAMを始めるときに、多くの人が最初に止まるのがここです。選択肢は3つあります。
| 方法 | 費用 | 時間 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 自分で描く | かからない | 描ける人なら早い | 要件を満たす形で描く必要がある |
| 絵師さんに依頼する | かかる | 数週間かかることも | 商用利用や配信での使用について事前に合意する |
| 用意されている素材を使う | ものによる | 早い | 他の人と被る可能性がある |
絵師さんに依頼する場合、「配信で使ってよいか」「収益が発生する活動で使ってよいか」を先に合意してください。あとから揉めるいちばん多いパターンです。金額の安さだけで決めず、この点を明記してくれる相手を選ぶほうが安全です。
逆に言えば、この一手間を越えられるなら、あとは声だけで活動できます。顔出しへの抵抗が理由で迷っていた人にとっては、十分に見合う手間だと思います。
顔出し不要でも「できないこと」はあります
顔を出さない=完全に匿名、ではありません。ここは誤解されやすい部分です。
- 声から特定される可能性はある/知っている人が聞けば分かります。話し方の癖も情報です。
- 生活情報からは特定される/顔を出していなくても、地域や職業の話が積み重なれば絞り込めます。
- アカウントの使い回しは同じくらい危険/これは顔出しの有無と関係ありません。
顔出し不要型のアプリを選ぶ人ほど「バレない」と油断しがちです。始める前に身バレ対策を済ませておいてください。やることは30分ほどで終わります。
審査があります
IRIAMで配信する側になるには、申請と審査が必要です。誰でもすぐ配信を始められるタイプのアプリではありません。
基準や手順は変更されることがあるので、詳細はアプリ内の公式案内で確認してください。そのうえで、心構えとして知っておくとよいことを書きます。
- キャラクターの準備が先/申請にはイラストが必要になります。絵の用意が済んでいないと、そもそも進めません。
- 結果を待つ時間がある/申請してすぐ配信できるわけではありません。ここで熱が冷めないよう、待つ間にやることを決めておくと良いです。
- 落ちても終わりではない/再申請できる場合があります。落ちた理由を推測して自分を責めるより、案内を確認して整えるほうが建設的です。
収入はどう発生するか
IRIAMの収入は、リスナーからのギフトが中心です。ポコチャのように配信した時間そのものに報酬がつく仕組みが主軸ではありません。
これは良し悪しではなく、性格の違いです。
- 応援してくれる人がつけば大きく伸びる/上限がありません。
- 始めたばかりの時期は厳しい/人が来なければ収入も生まれません。ここを覚悟しておく必要があります。
- キャラクターの力が効く/絵と声と世界観で覚えてもらえるかどうかが、そのまま結果につながります。
報酬のレートや条件は変更されることがあります。ネット上の数字は古いことが多いので、実際の金額は必ずアプリ内の公式情報で確認してください。当サイトでは、一次情報で確認できない金額は書きません。
キャラクターと自分の距離をどう取るか
顔出し不要型のアプリで、意外と多くの人がぶつかるのがここです。仕組みの話ではなく、続けるうえで実際に効いてきます。
作り込みすぎると、自分が持たない
設定を細かく決めて、口調も声も変えて始めると、最初は楽しいのですが長時間の配信で維持できなくなります。1時間話し続けるうちに素が出て、そのギャップが自分でも気になり始めます。
長く続けている人ほど、キャラは見た目と名前だけ、中身は素に近いという形に落ち着いていることが多いです。
素のままだと、守られない
逆に、まったく設定を作らないと「キャラクターの姿を借りているだけの自分」になります。これは楽ですが、批判を受けたときに自分が直接傷つきます。
キャラクターがあることの利点のひとつは、自分との間にワンクッション置けることです。「このキャラはこう振る舞う」という枠があると、うまくいかない日も引きずりにくくなります。
決めるのは「名前・見た目・一人称・大まかな性格」の4つだけで十分です。口調や声を無理に作らず、話す内容は素のまま。これがいちばん続きます。
続かない人に共通していること
- 絵の準備で力尽きる/依頼して待って、届いたころには熱が冷めている。絵を待つ間に、視聴とキャラ設定を進めておくと防げます。
- 完璧な状態で始めようとする/絵も声も設定も揃ってから、と考えると永遠に始まりません。最初の配信は雑でいいです。
- 作った声で始めてしまう/1ヶ月ほどで喉と気力が持たなくなります。
- ギフトがないことに早く落ち込む/ギフト中心の仕組みなので、最初の数ヶ月は動きません。仕組み上あたりまえです。
向いている人・向いていない人
| 向いている | 向いていない | |
|---|---|---|
| 顔出し | 絶対に出したくない | 出しても構わない(他アプリのほうが早い) |
| 準備 | 絵の用意を楽しめる | 今すぐ始めたい |
| 話すこと | 声だけで場を持たせられる | 身振りや表情で伝えたい |
| 収入の考え方 | 上振れを狙いたい | ゼロの日を作りたくない |
| 世界観 | キャラを作り込みたい | 素のままでいたい |
4行目が重要です。安定を求めるならポコチャのような活動量型のほうが噛み合います。アプリ全体の比較はライブ配信アプリのおすすめにまとめています。
始める前に決めておくこと
- キャラクターの設定を決める名前、年齢設定、口調、世界観。細かく作り込む必要はありませんが、「どういう存在なのか」がぶれないことが大事です。ここが決まると、絵の依頼もしやすくなります。
- 絵をどう用意するか決める自分で描く、依頼する、既存素材を使う。依頼するなら、時間がかかることを見込んでおきます。
- 声の設定を決めるキャラの声を作るのか、素の声でいくのか。無理に作った声は続きません。長時間しゃべることを考えると、素に近いほうが現実的です。
- 身バレ対策を済ませる配信用のメールアドレス、SNSの連絡先同期オフ、新しい名前。顔を出さなくても必要です。
- 配信の曜日と時間を決めるどのアプリでも同じですが、時間帯が固定されていないと常連さんが作れません。
よくある質問
絵が描けなくても始められますか?
始められます。依頼するか、利用が許可されている素材を使う方法があります。ただし依頼には費用と時間がかかるので、そこを見込んでおいてください。
キャラの声を作らないといけませんか?
必要ありません。素の声で活動している人もたくさんいます。むしろ無理に作った声は長時間続かず、途中で崩れます。自分が疲れない範囲にしてください。
あとからイラストを変えられますか?
変えること自体はできますが、見た目は覚えてもらうための最大の手がかりです。頻繁に変えると認識されにくくなるので、最初にある程度納得のいくものを用意するほうが得策です。
スマホだけで配信できますか?
できます。パソコンや専用機材は必須ではありません。ただし音が重要なアプリなので、有線イヤホンは用意しておくと差が出ます。
事務所に入ったほうがいいですか?
必須ではありません。個人で活動している人も多いです。判断の材料は事務所に入るべきかにまとめています。
ポコチャと迷っています。
顔出しへの抵抗が理由ならIRIAM、収入の安定を優先するならポコチャ、というのが単純な分け方です。ポコチャとはも読んで比べてみてください。
- IRIAMはイラスト1枚がキャラクターとして動くアプリ。顔出し不要で活動できる
- 実質的なハードルは絵をどう用意するか。依頼するなら費用と時間を見込む
- 依頼時は「配信・収益活動で使ってよいか」を必ず先に合意する
- 収入はギフト中心。ゼロの日もあるので、安定重視なら他アプリのほうが合う
- 顔を出さなくても身バレはする。始める前に対策を済ませる
- 声は作り込まなくていい。無理な声は続かない
ほかのアプリとの比較はライブ配信アプリのおすすめ、身バレ対策はこちらにまとめています。
始める前につまずきやすいのは、アプリ選びと事務所選びの2つです。どちらも、決めてから気づくと戻るのが大変なところです。
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