ライブ配信のリスナーの増やし方|見つけてもらう5つの経路
リスナーを増やすには、大きく2つの段階があります。
- 見つけてもらうそもそも存在を知られなければ、来ようがありません。
- 来た人に残ってもらう入ってきた人が数十秒で去っていく問題です。
この記事では1つ目を扱います。2つ目は初見さんへの対応にまとめました。順番としては、実は2つ目を先に整えるほうが効率的です。入り口を広げても、抜ける穴が空いていれば貯まりません。
見つけてもらう経路は5つ
| 経路 | 効き方 | 手間 |
|---|---|---|
| アプリ内の一覧 | 最大の入り口 | 小 |
| 時間帯の選択 | 母数そのものが変わる | 小 |
| 常連さんの紹介 | いちばん定着する | — |
| 配信者どうしのつながり | 相手のリスナーに知られる | 中 |
| SNS | 時間はかかるが積み上がる | 大 |
順番に見ていきます。上の2つは今日から変えられて、効果もいちばん大きいので、まずここからです。
1. 一覧で選ばれる
リスナーは配信の一覧を眺めて、入るかどうかを一瞬で決めています。判断材料は3つしかありません。
- サムネイル・アイコン/暗い、小さい、何が写っているか分からない。これだけで飛ばされます。スマホの画面で小さく表示されたときに判別できるかを基準にしてください。
- タイトル/「雑談」だけでは入る理由になりません。「今日話すこと」を書くだけで違います。
- 視聴者数/これは自分では動かせません。だから上2つで勝負します。
タイトルは毎回1分で書けます。それなのに、やっている人は多くありません。いちばん費用対効果の高い作業です。
「今日は◯◯の話をします」「◯◯しながら雑談」「◯◯を歌います」。中身が一言で分かればそれで十分です。凝ったコピーは要りません。
2. 時間帯を選ぶ
これが2番目に効きます。しかも自分で決められます。
| 時間帯 | 人の多さ | 競合の多さ | 向いている状況 |
|---|---|---|---|
| 21〜23時 | 多い | 多い | ある程度慣れてから |
| 深夜 | 中くらい | 中くらい | 落ち着いた配信をしたい |
| 朝・昼 | 少ない | 少ない | 始めたばかりの時期 |
| 夕方 | 中くらい | 少なめ | 年齢層が高めのアプリ |
始めたばかりの時期は、人が多い時間より、競合が少ない時間のほうが有利なことがあります。ゴールデンタイムは強い配信者が並ぶので、埋もれます。
ただし何より大事なのは固定することです。毎回違う時間だと、常連さんが来る習慣を作れません。
3. 常連さんに紹介してもらう
いちばん定着率が高い経路です。ただしお願いするものではありません。
- 居心地の良い場を作る/人に紹介したくなるのは、自分が心地よく過ごせている場所です。
- 常連さんに役割を持ってもらう/「初見さんが来たら一緒に迎えてほしい」と伝えておくと、場が回ります。
- 内輪化させない/連れてきた人が入れない空気なら、次から連れてきません。
「宣伝してください」と頼むのは逆効果です。言われて連れてくるのは義務になり、続きません。
4. 配信者どうしのつながり
同じアプリの配信者と繋がると、相手のリスナーに知ってもらえる機会が生まれます。
- 他の人の配信を見る/まずここからです。見に行かない人のところには、誰も見に来ません。
- コメントする/宣伝ではなく、普通に楽しむ形で。
- コラボの機能を使う/アプリによっては配信者どうしで一緒に配信できます。
- 同じ時期に始めた人と繋がる/規模が近いほうが、お互いに続けやすくなります。
他の配信者のコメント欄で自分の配信を宣伝するのは厳禁です。嫌われますし、多くのアプリで規約に触れます。繋がりたいなら、まず相手の配信を普通に楽しんでください。
5. SNS
時間はかかりますが、積み上がる経路です。ただし始めたばかりの時期に力を入れすぎるのは非効率です。
フォロワーがいない状態で告知しても、届く先がありません。まずは配信の中で常連さんを作り、その人たちがSNSでも繋がってくれる、という順番のほうが自然です。
- 配信の日時を告知する/これが最低限の役割です。
- 配信の外の姿を少し見せる/人柄が伝わると、来る理由になります。
- プライベートのアカウントと分ける/身バレの経路になります。身バレ対策を参照してください。
「増える」の中身を分けて考える
リスナーが増える、と言ってもいくつか段階があります。混同すると、努力の方向を間違えます。
| 段階 | 何が増えるか | 効く施策 |
|---|---|---|
| 1. 通りすがり | 一瞬入る人 | サムネイル・タイトル・時間帯 |
| 2. 滞在 | 数分いてくれる人 | 初見対応・音の質 |
| 3. 再訪 | 2回目に来る人 | 次回の告知・名前を覚える |
| 4. 常連 | 毎回来てくれる人 | 居心地・関係づくり |
| 5. 紹介 | 人を連れてくる人 | —(結果として起きる) |
多くの人は1だけを増やそうとします。ところが2と3が抜けていると、いくら入ってきても素通りされます。
逆に、1が少なくても2〜4がしっかりしていれば、少しずつ確実に積み上がります。数の勝負より、歩留まりの勝負だと考えてください。
やってはいけない増やし方
- フォローを大量に送る/数字は増えても、見に来る人は増えません。
- 他の配信者の場で宣伝する/評判を落とします。
- 相互フォローを募る/お互いに見ないフォロワーが増えるだけです。
- 数字を買う/規約違反になり得ますし、意味がありません。
- 「見に来てください」と連呼する/すでに来ている人が居づらくなります。
共通しているのは、数字は増えるが、実際に来る人は増えないという点です。時間の無駄になります。
最初の1ヶ月にやるべきこと
始めたばかりの時期に、集客の施策をあれこれ試すのは非効率です。やることは決まっています。
- 曜日と時間を決めて、プロフィールに書くここがすべての土台です。決まっていないと、他の施策が全部効きません。
- 自分の配信を1回録画して聞く音が聞き取りにくくないか。これだけで直せる問題がかなりあります。
- タイトルに「今日話すこと」を書く毎回1分。習慣にしてしまいます。
- 入ってきた人の名前を呼ぶ集客ではなく歩留まりの話ですが、いちばん効きます。
- 他の配信者の配信を週に何本か見る宣伝目的ではなく、勉強と交流のために。
この5つ以外は、最初の1ヶ月はやらなくて構いません。SNSも、コラボも、あとからで間に合います。手を広げるより、この5つを毎回やり切るほうが確実です。
増えないときに見るべき順番
- 音が聞き取りやすいかまずここです。自分の配信を録画して聞いてみてください。音が悪いと、内容以前に離脱されます。
- タイトルに中身が書いてあるか「雑談」だけになっていないか。
- 時間帯が固定されているか毎回違うと、常連さんができません。
- 入ってきた人に気づけているか常連さんと話し込んでいませんか。
- 期間は足りているか1〜2ヶ月では判断できません。3ヶ月続けてから考えてください。
5つ目が実はいちばん多い原因です。始めて数週間で「増えない」と感じるのは、早すぎます。視聴者が0人のまま続いている段階なら、その時期のやることと区切りの決め方を誰も来ない時期の過ごし方にまとめています。
やっても増えないこと
時間を使いがちなのに、実際には効きにくいものを並べます。ここを削るだけで、余力が生まれます。
| やりがちなこと | 効き方 |
|---|---|
| 配信時間を伸ばす | 疲労のほうが先に来ます |
| 毎日数字を確認する | 効きません。落ち込むだけです |
| プロフィールを作り込む | 1回整えれば十分。何度も直す必要はありません |
| 他の配信者の枠を回りすぎる | 自分の配信の準備時間が消えます |
| 企画を毎回変える | 覚えてもらえません |
とくに5行目は誤解されやすい部分です。目新しさより、繰り返しのほうが人は覚えます。同じことを続けているほうが、「あの人はこれをやる人」として定着します。
1ヶ月目・2ヶ月目・3ヶ月目
- 1ヶ月目:開く習慣を作る人数は見ません。決めた時間に開くこと自体が目標です。
- 2ヶ月目:名前を覚える数人でいいので、来た人の名前を呼べる状態にします。ここが分かれ目です。
- 3ヶ月目:看板を作る「この人といえば◯◯」を1つ決めます。紹介されやすくなります。
この順番を飛ばして3ヶ月目のことを1ヶ月目にやろうとすると、うまくいきません。覚えてもらう相手がまだいないからです。
配信を始める前の5分で決めること
集客の工夫というと配信中の立ち回りを想像しますが、実際の差は始める前の数分でついています。台本を作る必要はありません。決めるのは3つだけです。
- 今日の題材を1つ決める「最近あった◯◯の話」くらいの粒度で十分です。決めてあると、会話が途切れるたびに戻れる場所ができます。沈黙が怖くなくなるので、配信全体が落ち着きます。
- 題材をそのままタイトルに書き写す題材さえ決まっていれば、タイトルは1分で書けます。逆に言うと、タイトルが毎回「雑談」だけになってしまう本当の原因は、書き方ではなく題材を決めていないことにあります。
- 終わる時刻を決める決めずに始めると、区切りが見つからずにずるずる延びます。延びた配信は後半の質が落ち、疲れが翌日に残ります。終わりを決めることは、明日も配信を開くための準備です。
なお、決めた題材どおりに進める必要はありません。コメントで別の話が転がり始めたら、そちらを優先して構いません。題材は進行表ではなく、途切れたときに戻るための保険です。使わずに終わる日があっても、決めておいた意味はあります。
そして題材は、当日にひねり出すものではなく、ふだんからためておくものです。
日常の中で「これは配信で話せるな」と思った瞬間に、スマホのメモへ一言だけ書いておきます。見た映画、食べたもの、腑に落ちなかった出来事。1日1つ書けば1週間で7つたまり、配信前の5分は「メモから選ぶだけ」になります。ネタ切れの不安は、才能ではなくメモの量の問題です。メモのため方と、そのまま使えるネタの型はトークネタの作り方にまとめました。
数字は「また来てくれた人」を数える
配信アプリの画面でいちばん目立つのは同時視聴者数です。ところがこの数字は、時間帯や一覧での偶然の並び順で大きく動くため、あなたの努力の結果をほとんど映しません。見るべき数字は別にあります。
| 数字 | 扱い | 理由 |
|---|---|---|
| 2回目以降に来た人 | 数える | 配信の中身が評価された結果だから |
| コメントした人の顔ぶれ | 参考にする | 場の居心地を映す |
| フォロワーの総数 | ほぼ見ない | 来ない人も含まれる |
| 同時視聴者数 | 見ない | 時間帯と偶然で動く |
| 日ごとの増減 | 見ない | 偶然の揺れのほうが大きい |
1行目だけが、配信そのものの評価を映す数字です。また来てくれた人さえ数えられていれば、ほかの数字は見なくて構いません。通りすがりがたくさん入った日より、先週来た人がもう一度来た日のほうが、確実に前へ進んでいます。
数え方も簡単です。配信後に来てくれた人の名前をメモしていれば(常連の作り方で勧めている習慣です)、そのメモに前回と同じ名前があるかを見るだけで済みます。専用のツールは要りません。
確認は週に1回で十分です。「先週のメモと同じ名前があるか」だけを見る。増えていれば、同時視聴者数が少ない週でも、やり方は合っています。減り続けているときだけ、時間帯やタイトルの見直しに戻ってください。
よくある質問
毎日配信したほうが増えますか?
頻度より規則性のほうが効きます。毎日バラバラの時間より、週3回同じ時間のほうが常連さんはできます。
長時間やったほうがいいですか?
一覧に載る時間は長くなりますが、後半は自分の集中が切れて質が落ちます。1時間前後を規則的にのほうが現実的です。
SNSは必須ですか?
必須ではありません。アプリ内だけで常連さんを作っている人もいます。やるなら配信用のアカウントを分けてください。
コラボは効果がありますか?
相手のリスナーに知られる機会にはなります。ただし目的が「宣伝」だと相手にも視聴者にも伝わります。まず普通に交流するところからにしてください。
事務所に入ると増えますか?
直接は増えません。事務所のSNSに載る程度で、それで人が集まるとは限りません。期待の方向としては事務所のメリットを確認してください。
SNSはやったほうがいいですか?
やるなら1つに絞ってください。複数を中途半端に運用するより、配信の時間を固定するほうが効きます。
フォロワーは増えるのに、見に来てくれません。
フォローと来訪は別物です。配信の曜日と時間が固定されていないと、来ようがありません。まずそこを直してください。
- 先に抜ける穴を塞ぐ。入り口を広げるのはその後
- いちばん効くのはタイトルと時間帯。どちらも今日から変えられる
- 始めたばかりなら、人が多い時間より競合が少ない時間が有利なことがある
- 紹介はお願いするものではない。居心地の良い場が結果として紹介される
- 他の配信者の場での宣伝は厳禁。まず自分が見に行く
- 増えないときは、音 → タイトル → 時間帯 → 初見対応 → 期間の順で見る
来た人を逃さない方法は初見さんへの対応、音の改善は機材の記事にまとめています。
始める前につまずきやすいのは、アプリ選びと事務所選びの2つです。どちらも、決めてから気づくと戻るのが大変なところです。
事務所選びを読む身バレ、確定申告、荒らし、続かない。配信を始めてから出てくる困りごとは、調べても答えが出ないものが多いです。
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