初見さんへの対応|視聴者が増えない原因は、ここにあります
配信を続けているのに視聴者が増えない。この相談はとても多いのですが、原因はだいたい同じところにあります。
人が来ていないのではなく、来た人が抜けているのです。
一覧から入ってきて、数十秒で去っていく。この時間はほとんどの人が気づいていません。ここを直すだけで、同じ配信でも結果が変わります。
初見さんが抜ける理由
入ってきた人が去るのは、たいてい次の4つのどれかです。
| 理由 | 何が起きているか | 直し方 |
|---|---|---|
| 気づいてもらえない | 誰にも認識されないまま | 入ってきたら声をかける |
| 話が分からない | 途中から入るので文脈がない | 今の話題を一言で説明する |
| 入りづらい | 常連さんだけで盛り上がっている | 内輪の話を長く続けない |
| 音が聞き取りにくい | 内容以前の問題 | 音量・環境を直す |
1行目がいちばん多い原因です。常連さんと話し込んでいると、入ってきた人に気づけません。そして気づかれなかった人は、静かに去ります。
最初の10秒でやること
誰かが入ってきたときにやることは、実はとても単純です。
- 名前を呼ぶ「◯◯さん、こんばんは」。これだけで、認識されたことが伝わります。いちばん効くのに、いちばんやられていません。
- 今の話題を一言で言う「今、昨日見た映画の話をしています」。途中から入った人に文脈を渡します。これがないと、何の話か分からないまま去ります。
- 返事を強要しない「初めてですか?」と聞くと、答えづらい人がいます。コメントしなくても居ていいという空気のほうが、滞在時間は延びます。
- そのまま話を続ける初見さんが来るたびに配信が止まると、常連さんが退屈します。挨拶して、流れに戻します。
初見さんに質問を重ねると、「答えないといけない場」だと感じて逃げます。見ているだけの人のほうが多い、という前提で構えてください。
内輪化を防ぐ
常連さんができてくると、必ず起きる問題です。楽しく話しているだけなのに、外から見ると「入れない場」になっています。
- あだ名や略称で話す/知らない人には何の話か分かりません。
- 前回の配信の続きを話す/初めての人は前提を知りません。
- 個人的なやり取りが続く/2人だけの会話になると、他の人は見ているだけになります。
- 身内ネタで笑う/説明のない笑いは、外の人を疎外します。
常連さんを大事にすることと、内輪になることは別です。「今の話、初めての人にも分かるかな」と時々確認するだけで、かなり変わります。
これは配信を守ることにもつながります。内輪化した配信は、荒らしにとって格好の標的にもなります。初見への配慮は、防御でもあります。
名前の呼び方
細かい話ですが、実際に効きます。
- 読み方が分からなければ聞く/間違えたまま呼び続けるより、最初に確認するほうが良いです。
- 呼び方を統一する/毎回違う呼び方をすると、覚えていないと思われます。
- 2回目に来た人には「また来てくれた」と言う/これが常連さんになる分かれ目です。覚えていることが伝わると、3回目が来ます。
- 覚えていない場合は正直に/「ごめんなさい、名前が出てこない」で構いません。取り繕うほうが不自然です。
配信が終わったあと、来てくれた人の名前をメモしておくと次に効きます。数人でいいのです。手元のメモアプリで十分です。
また来てもらうための終わり方
入り口の話をしてきましたが、出口も同じくらい効きます。
- 次にやる日時を言う「次は木曜の21時から」。これがないと、次に来る手がかりがありません。プロフィールに書いてあっても、口で言ってください。
- 来てくれた人に一言「今日来てくれてありがとう」。全員の名前を呼べなくても構いません。
- 長く延ばさない「終わります」と言ってから30分続けると、締まりがなくなります。決めた時間で終えるほうが、次への期待が残ります。
- また来たいと思われて終わるこれが目的です。長くやることより、良い印象で終えるほうが次につながります。
「また来たい」と思ってもらえる配信の共通点
技術的な話をしてきましたが、最後に本質的な部分を書きます。
2回目に来てもらえるかどうかは、面白かったかどうかより「居心地が良かったか」で決まります。具体的にはこの3つです。
- 認識してもらえた/名前を呼ばれた、コメントを拾ってもらえた。存在に気づかれることが、いちばん嬉しいことです。
- 気を使わなくてよかった/何か言わないといけない空気がない。黙って見ていても許される場のほうが、長く居られます。
- また来ればいいと分かった/次の日時が分かっている。予定に入れられます。
どれも面白さとは関係ありません。話が上手でなくても、この3つは今日からできます。逆に、話が上手でもこの3つがないと、人は定着しません。
やりがちな失敗
- 初見さんばかり気にして常連さんを放置する/逆も起きます。バランスを意識してください。
- 「人が少なくてすみません」と言う/来ている人に失礼ですし、場の空気が下がります。
- 視聴者数を口に出す/数字の話は、聞いている側を居づらくさせます。
- 入ってきた人に自己紹介を求める/ハードルが高すぎます。
- 去った人を気にして落ち込む/通りすがりの人は、たいてい何となく入って何となく出ます。深い意味はありません。
初見さんが入りやすい配信の作り方
入ってきてからの対応だけでなく、入る前の段階でもできることがあります。
| 場所 | やること | 効き方 |
|---|---|---|
| タイトル | 今日話すことを入れる | 入る理由になる |
| サムネイル・アイコン | 暗くない、文字が読める | 一覧で見つけてもらえる |
| プロフィール | 配信の曜日と時間を書く | 次に来る手がかりになる |
| 配信の冒頭 | 「今日は◯◯の話です」 | 途中入場でも分かる |
| 時間帯 | 毎回同じにする | 習慣として来られる |
1行目が地味に効きます。「雑談」とだけ書かれた配信と、「今日は転職の話をします」と書かれた配信では、入る理由の強さが違います。毎回1分で書けることなのに、やっている人は多くありません。
4行目も同じ理屈です。途中から入った人に文脈がないのは、配信の宿命です。10分に1回くらい、今の話題を言い直すだけで、滞在時間は変わります。
それでも来ないときは
初見対応を整えても人が入ってこない場合、原因は別のところにあります。
| 症状 | 考えられる原因 | 対処 |
|---|---|---|
| そもそも誰も入ってこない | 一覧で見つけられていない | 時間帯・サムネイル・タイトルを見直す |
| 入ってくるが数秒で去る | 音や画面の問題 | 自分の配信を録画で確認する |
| 入るが数分で去る | 内容が伝わっていない | 今の話題を言葉にする |
| 2回目が来ない | 次にやる日が分からない | 終わりに次回を告知する |
2行目は自分では気づけません。一度、自分の配信を録画して聞いてみてください。音が小さい、反響している、聞き取りにくい。これが原因のことは、実際にかなり多いです。
常連さんを味方にする
初見対応は、ひとりでやるものだと思われがちです。実は常連さんに手伝ってもらえる部分がかなりあります。
- 「初見さんが来たら一緒に迎えてほしい」と伝えておく/これが最も効きます。配信者が気づけなくても、誰かが挨拶してくれます。
- 話題を振ってもらう/常連さんから「今日はこの話をしてほしい」と来ると、場が回ります。
- 説明を任せる/初見さんの質問に、常連さんが答えてくれる形は自然で入りやすいです。
- 感謝を言葉にする/手伝ってもらったら、その場で「ありがとう」と言う。これで役割が定着します。
常連さんは、実は「何かしたい」と思っていることが多いです。役割があると居場所ができるので、双方にとって良い形になります。
ただし1点だけ注意があります。特定の人だけを頼りすぎないこと。その人が来られない日に配信が回らなくなりますし、他の人が入りづらくもなります。
よくある質問
誰も来ない時間はどうすればいいですか?
ひとりで話し続けることになります。つらい時間ですが、全員が通る場所です。話す練習の期間だと考えて、決めた時間はやり切るほうが結果的に早く抜けられます。
名前を呼ぶのが照れくさいです。
最初は誰でもそうです。ただ、呼ばれた側は確実に嬉しいので、慣れる価値があります。「◯◯さん、こんばんは」だけで十分です。
常連さんが増えると、初見さんは来なくなりますか?
内輪化すればそうなります。ただし逆に、常連さんが盛り上げてくれるおかげで入りやすくなることもあります。常連さんに「初見さんが来たら一緒に迎えてほしい」と伝えておくと、強い味方になります。
コメントしてくれない人が多いです。
それが普通です。見ているだけの人のほうが圧倒的に多いので、コメント数で判断しないでください。とくに音声配信では、手が塞がっていて打てないだけということもあります。
タイトルは何を書けばいいですか?
「今日話すこと」を入れてください。「雑談」だけだと、入る理由が伝わりません。中身が一言でも分かると、判断してもらえます。
- 視聴者が増えないのは、来ていないのではなく来た人が抜けているから
- 入ってきたら名前を呼ぶ・今の話題を一言。返事は強要しない
- 内輪化は最大の敵。「初めての人にも分かるかな」と時々確認する
- 2回目に来た人に「また来てくれた」と言えるかが、常連さんへの分かれ目
- 終わりに次にやる日時を口で言う。書いてあるだけでは弱い
- 数秒で去られるなら、音の問題を疑う。録画して聞いてみる
音の改善は機材の記事、荒らしへの対処はアンチ対策にまとめています。
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