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イチナナの事務所の選び方|同じアプリでも、所属先で体験はまったく変わる

公開 2026.09.05読了 約9分監修:現役ボイストレーナー

イチナナ(17LIVE)で配信を始めようと調べていくと、途中で必ず「事務所」という言葉にぶつかります。検索すれば事務所の名前はいくつも出てきますが、どこも同じようなことを書いているように見えて、何が違うのか分かりません。

先に、この記事でいちばん伝えたいことを書きます。アプリを選んだ時点では、まだ何も決まっていません。イチナナは事務所経由の加入が多いアプリで、どの事務所に入るかのほうが、日々の活動の中身を左右します。

この記事では、事務所によって何が変わるのか、比較のやり方、大手と小規模の見方、入ってから「違った」となったときの手順までを整理します。

先に結論

同じイチナナでも、所属する事務所によって体験はまったく変わります。だから事務所は1社で決めず、複数の事務所と話して、比較して選んでください。全員に同じ質問をすれば、答えの差がそのまま判断材料になります。なお、加入時に費用を請求されたら断って構いません。

アプリを選んだ時点では、まだ何も決まっていません

同じ月にイチナナを始めた2人がいるとします。1人は、配信の条件が生活に合っていて、困ったことがあれば担当者にすぐ相談でき、イベントに出るかどうかも一緒に考えてもらえる。もう1人は、条件に追われ、質問への返事は数日後、イベントは「出てください」と言われるだけ。半年後、配信への気持ちがどうなっているかは想像がつくと思います。

この2人を分けたのは、アプリでも本人の実力でもありません。入った事務所の違いです。

イチナナには公式ライバーという制度があり、事務所経由の加入が多いアプリです(制度の仕組みはイチナナは稼げるのかに書きました)。制度と事務所の関わりが深いぶん、所属先の差がそのまま日々の体験の差になります。「どのアプリにするか」は入口にすぎません。時間をかけるべきなのは、そのあとの「どの事務所に入るか」のほうです。

同じイチナナでも、事務所によって変わるもの

事務所選びは「入るか入らないか」の二択に見えますが、実際には「どこに入るか」で中身が大きく変わる選択です。変わるのは、たとえば次の点です。

変わるものどう差が出るか
条件の重さ同じ公式ライバーの枠でも、事務所が設定する日数・時間は同じではありません
サポートの中身配信を実際に見て助言をくれる所もあれば、事務連絡だけの所もあります
連絡の取りやすさ質問への返事が当日に来るか、数日置かれるか
イベントへの関わり方どの回に出るかを一緒に考える所と、参加を求めるだけの所があります
担当者との距離定期的に話せる所と、加入後はほとんど接点がない所があります

1行目から効いてきます。条件の重さが違えば、同じアプリでも生活への食い込み方が変わるからです。そして、この表のどの行も、事務所の紹介ページや契約書の表紙からは見えません。だからこそ、次に書く「比較」が必要になります。

1社しか見ずに決めてしまう人が多い

実際には、声をかけてくれた1社とだけ話して、そのまま決めてしまう人がかなりいます。気持ちは分かります。「選ばれた」と感じると嬉しいですし、話を聞いたあとに断るのは気まずいからです。DMで勧誘が来ている場合は、先にスカウトDMの見分け方を読んでください。

ただ、1社だけで決めることには構造的な問題があります。比較しないと「普通」が分からないのです。提示された条件が重いのか軽いのか、サポートが厚いのか薄いのか、返事の速さが速いのか遅いのか。どれも「他と比べて」初めて意味を持つ情報です。比べる相手がいなければ、目の前の1社が良いのか悪いのか、判断のしようがありません。

家電を買うときは何社も比べるのに、何ヶ月も付き合う契約を最初の1社で決めてしまう。冷静に考えると、順番が逆です。比較することは失礼ではありません。まっとうな事務所ほど、比較されることに慣れています。

複数と話すときは、全員に同じ質問をする

比較のコツはひとつだけです。全員に、同じ質問を、同じ言い方でぶつけてください。相手ごとに質問を変えると、答えを並べて比べられなくなります。

質問答えの差で分かること
「配信の条件を教えてください」条件の重さの相場感がつかめます
「所属ライバーとは、どのくらいの頻度で連絡を取っていますか」加入後に放置されないかが見えます
「イベントのとき、事務所は何をしてくれますか」「応援します」で終わるか、具体的に答えるかが分かれます
「担当はどなたになりますか。合わない場合、変更をお願いできますか」相性の問題に備えがあるかが分かります
「やめるときの手順を教えてください」まっとうさの分かりやすい指標です

3行目のような質問が特に効きます。抽象的な質問に具体的に答えられるかどうかは、その事務所が実際に手を動かしているかどうかの差だからです。答えの内容だけでなく、答え方の差そのものが判断材料になります。1社としか話していないと、この差が一切見えません。

なお、条件そのものの詰め方——書面で確認すること、自分のカレンダーに置いてみること、満たせなかった月の扱いを聞くこと——は、イチナナは稼げるのかイチナナの評判にすでに書いたので、ここでは繰り返しません。この記事の比較と、あちらの条件確認は、セットでやってください。面談で確認する項目の完全版は事務所の選び方にあります。

大手と小規模、どちらがいいのか

比較を始めると、次に迷うのがここです。よくある傾向を並べますが、あくまで「ありがち」であって、保証ではありません。

観点大手にありがちなこと小規模にありがちなこと
情報とノウハウ蓄積が多い傾向があります特定の人の経験に依存します
1人あたりの目所属人数が多いと、薄くなることがあります距離が近くなりやすいです
体制窓口や手続きが整っている傾向があります良くも悪くも人次第です

2行目が見落とされがちです。大手に入ったのに誰も見てくれない、という不満と、小規模に入ったら丁寧に見てもらえた、という声は、どちらも普通に起こります。規模は質の保証ではありません。逆に、小規模だから親身とも限りません。

では何で判断するか。前の章の質問への答え方です。規模の大小にかかわらず、具体的に答える事務所は具体的に動きますし、曖昧に答える事務所は曖昧にしか動きません。名前の知名度で決めるのは、判断を放棄するのと同じです。

担当者との相性が、日々の満足度を決めます

契約書には書かれないのに、加入後の満足度をいちばん左右するのがここです。配信を続けていると、数字が動かない時期が必ず来ます。そのときに、状況を見て一緒に考えてくれる担当者と、テンプレートの返事しか来ない担当者とでは、続けやすさがまったく違います。

確認しておくことは2つです。

  • 面談した人が担当になるのか/面談に出てくるのは勧誘の担当で、加入後は別の人、ということがあります。「担当はどなたになりますか」と聞いてください。
  • 担当の変更を頼めるか/人と人なので、合わないことはあります。「合わない場合、担当の変更をお願いできますか」と入る前に聞いてください。まともな事務所なら、この質問に嫌な顔をしません。

聞きにくい質問に思えるかもしれませんが、入ったあとに言い出すほうがずっと聞きにくくなります。入る前がいちばん聞きやすいタイミングです。

事務所を通さないという選択はあるか

あります。イチナナは、事務所に入らなくても個人で登録して配信を始められます。「事務所を通さないと始められない」という説明は正確ではありません。

ただし、イチナナは公式ライバーの制度と事務所の関わりが深いアプリなので、個人と所属とで制度面の扱いに差が出る場合があります。どの経路で何が変わるかは時期によって改定されるため、ここでは断定しません。必ず公式の案内で最新の状態を確認してください。人づての情報は古いことがあります。

「まず個人で始めて、続きそうなら事務所を比較する」という順番も成立します。個人での配信実績は、面談で条件を話し合うときの材料にもなります。個人と所属のどちらが自分に合うかの判断軸は個人ライバーと事務所所属にまとめました。個人で始める場合の手順そのものはイチナナの始め方で順番に説明しています。

費用を請求されたら、断ってください

比較の途中で、初期費用・登録料・研修費・機材代といった名目の請求に出会ったら、その事務所は候補から外して構いません。ライバー事務所は、加入者から先にお金を取る構造にはなっていません。

「みんな払っています」と言われたら

払う理由にはなりません。支払いを求められて迷ったら、その場では決めず、消費生活センターに相談してください。こうした誘い方のパターンは悪質な事務所の手口に整理しています。

また、手数料について確認するときは、割合の数字だけを聞いて満足しないでください。何から引かれるのか、どの時点の金額から引かれるのかで、同じ割合でも意味が変わります。考え方は手数料の考え方にまとめました。答えは書面でもらってください。

入ってから「思っていたのと違う」となったら

比較して選んでも、入ってから分かることはあります。それはあなたの失敗ではありません。外から見えない部分がある以上、一定の確率で起こることです。大事なのは、そこで止まらないことです。

  1. 何が違うのかを書き出す「なんとなく不満」のままだと動けません。条件か、サポートか、担当者か。紙に書くと、次の一手が変わります。
  2. まず相談する担当者との相性が原因なら、担当の変更を頼むだけで解決することがあります。やめる前に、直せるものは直してもらいます。
  3. 改善しなければ、移籍か退所を検討する手順と注意点は事務所の移籍退所したあとどうなるかにまとめました。
  4. 契約書の該当箇所を先に読む契約期間、退所の手続き、退所後の定め。動く前に確認しておくと、話がこじれにくくなります。

事務所は、一度入ったら終わりの選択ではありません。合わなければ変えられます。このことを知っているだけで、最初の選択も、入ったあとの日々も、ずいぶん楽になります。

よくある質問

候補の事務所は、どうやって探せばいいですか?

確実なのは、その事務所に所属しているライバーの配信を実際に見ることです。紹介ページの言葉より、所属ライバーの様子のほうが実態に近い情報です。

何社くらいと話せばいいですか?

2〜3社で十分です。1社では比較になりませんが、増やしすぎても判断が鈍ります。同じ質問を全員にぶつけて、答えを並べてください。

他の事務所とも話していると、正直に言っていいですか?

構いません。それを聞いて態度が変わる相手なら、その変化自体が判断材料です。まっとうな事務所は、比較されることを前提にしています。

有名な事務所なら安心ですか?

規模と質は別です。大手でも担当者次第の部分はありますし、小規模でも丁寧な所はあります。知名度ではなく、質問への答え方で選んでください。

DMで「うちに入りませんか」と誘われました。

DM経由の勧誘には、まっとうなものと危ないものが混ざっています。見分け方はスカウトDMの見分け方にまとめました。返事をする前に読んでください。

担当者と合わないのですが、我慢するしかありませんか?

我慢は続きません。まず担当の変更を相談してください。取り合ってもらえない場合は、移籍退所も含めて考えて構いません。

個人で始めて、あとから事務所に入ることはできますか?

できます。個人での実績は、条件を話し合うときの材料になります。急ぐ理由はないので、比較の時間を確保してから決めてください。

条件の細かい確認は、何をすればいいですか?

書面でもらうこと、自分のカレンダーに置いてみること、満たせなかった月の扱いを聞くことです。詳しくはイチナナは稼げるのかに書きました。

この記事のまとめ
  • アプリを選んだ時点では、まだ何も決まっていない。体験を決めるのは事務所
  • 事務所で変わるのは、条件の重さ・サポート・連絡・イベントへの関わり・担当者との距離
  • 1社だけでは「普通」が分からない。2〜3社と話して比較する
  • 全員に同じ質問をする。答えの差がそのまま判断材料になる
  • 規模は質の保証ではない。担当の変更を頼めるかは入る前に聞く
  • 費用を請求されたら断る。合わなければ移籍・退所で変えられる

面談で確認する項目の完全版は事務所の選び方、個人か所属かの判断軸は個人ライバーと事務所所属、イチナナの評判の全体像はイチナナの評判をどうぞ。

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始める前につまずきやすいのは、アプリ選びと事務所選びの2つです。どちらも、決めてから気づくと戻るのが大変なところです。

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ライバーの森 編集部

現役のボイストレーナーと、配信の現場に関わっているメンバーで記事を作っています。収入の断定と、裏の取れない数字は書きません。

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