BIGO LIVEとは?海外ユーザーが多い配信アプリの特徴と、日本から使うときの注意
BIGO LIVE(ビゴライブ)は、世界各国で使われているライブ配信アプリです。日本国内向けに作られた他のアプリとは、成り立ちも空気もかなり違います。
「海外の人にも見てもらえる」という点に惹かれて始める人がいる一方、その違いに戸惑ってすぐやめる人も多いアプリです。ここでは、始める前に知っておくべき違いを整理します。
いちばんの特徴は「日本向けではない」こと
ポコチャやイチナナは、日本のユーザーに向けて日本で運営されています。文化も、リスナーの反応も、日本の配信文化の延長にあります。
BIGO LIVEは違います。世界規模で展開されているアプリを、日本からも使っているという構造です。
この違いは、実際に配信すると分かります。
- 日本語が通じない相手が来る/コメントが英語や他の言語で来ることがあります。
- 時間帯の感覚が違う/日本の深夜が、他の国では昼です。人が多い時間が国内アプリとずれます。
- 反応の仕方が違う/良くも悪くもストレートな反応が来ます。
「日本語が通じない相手とも交流できる」と思えるなら、他にはない体験ができます。逆に「落ち着いて日本語で話したい」なら、国内向けのアプリのほうが確実に合います。ここが最大の分かれ目です。
PK(対戦)という文化
BIGO LIVEを語るうえで外せないのが、配信者同士が対戦する形式の企画です。一定時間のあいだにどちらが多く応援を集められるかを競います。
これには良い面と、しんどい面があります。
- 相手のリスナーに知ってもらえる/自分を知らない人の前に出られる数少ない機会です。
- 盛り上がる/勝負の形式なので、見ている側も参加しやすくなります。
- リスナーに課金の負担がかかる/勝つには応援が必要です。ここへの配慮を欠くと、応援してくれる人が離れます。
- 始めたばかりだと勝てない/応援してくれる人がいない状態で挑んでも、差を見せつけられるだけです。
- 断りにくい空気がある/誘われたときに断る理由を用意しておくと楽です。
最初の数ヶ月は、参加しないと決めておくのが現実的です。まず常連さんを作るほうが先になります。
お金の流れも「世界中から」が前提になる
BIGO LIVEでお金が動く流れは、リスナーがギフトを贈り、配信者がそれを受け取って換金するという形です。ここだけ見ると国内向けのアプリと同じですが、贈る側が世界中にいるという一点で、考え方が変わります。
- 応援が届く時間帯が一日に散らばる/日本の夜だけが山場ではありません。自分の枠によく来てくれる国が見えてくると、その国の夜が自分の勝負の時間になります。
- 始めたばかりの時期はほとんど動かない/ギフトが中心である以上、人が来なければ何も生まれません。これは相手がどこの国のリスナーでも変わらない構造です。
- 換金まわりの手続きが海外基準で組まれている/表示や手順が、日本のアプリの感覚とは違う部分があります。意味が取れない画面のまま操作を進めないでください。
換金のレートや条件は変更されることがあります。海外発のアプリということもあり、ネット上には古い情報や出どころ不明の数字が特に多く出回っています。実際の条件は必ずアプリ内の公式情報で確認してください。
国内アプリとの違い
| BIGO LIVE | 国内向けアプリ | |
|---|---|---|
| リスナー | 世界各国 | ほぼ日本 |
| 言語 | 日本語以外も来る | 日本語 |
| 人が多い時間 | 国によってずれる | 日本の夜 |
| 企画の性格 | 対戦形式が中心 | イベント・ランキング |
| 情報の探しやすさ | 日本語の情報が少ない | 多い |
| 向く人 | 海外交流に抵抗がない | 日本語で落ち着いて話したい |
5行目も実は重要です。困ったときに日本語で調べられる情報が少ないので、自分で解決する場面が増えます。
言葉が通じない相手とどう配信するか
実際にやってみると、ここがいちばん戸惑う部分です。ただ、思っているほど難しくはありません。準備しておくことは3つです。
- 翻訳をすぐ使える状態にしておくスマホの翻訳アプリを開いておくだけで構いません。完璧に訳す必要はなく、相手が何を言いたいのかが分かれば十分です。
- 短い定型の返しを決めておく「ありがとう」「こんにちは」「わからない、ごめんね」。この3つを英語で言えるだけで、ほとんどの場面はしのげます。沈黙して無視する形になるのがいちばん良くありません。
- 分からないときは正直に伝える「日本語しか話せません」と伝えて構いません。たいていの相手は理解してくれますし、それでも見ていてくれる人が残ります。
- 翻訳できない反応は、表情と声で返す言葉が分からなくても、笑って手を振れば伝わります。映像があるアプリなので、ここは強みになります。
言葉が通じない相手とのやり取りは、慣れると「うまく話さなければ」というプレッシャーが消えます。細かいニュアンスが伝わらない前提なので、逆に気楽になる人もいます。日本語のアプリで気を張りすぎて疲れた人には、この感覚が合うことがあります。
国内アプリの感覚のまま入ると噛み合わないところ
ポコチャやイチナナに慣れた人ほど、BIGO LIVEでは「今までの当たり前」が通用しない場面に出会います。どこがずれるのかを先に知っておくと、戸惑いが減ります。
| 場面 | 国内アプリの感覚 | BIGO LIVEでは |
|---|---|---|
| 来る人 | ほぼ日本の人 | どこの国の人か分からない |
| 言葉 | 日本語で通じる | 通じない前提で場を組む |
| 人が多い時間 | 日本の夜 | 国ごとにずれる |
| 盛り上げ方 | イベント・ランキング | 対戦形式が中心 |
| 困ったとき | 日本語の記事が見つかる | 自分で公式の案内を読む |
2行目が実際の分かれ目です。日本語で通じることを前提に場を作ってきた人は、その前提ごと組み替えることになります。ライブ配信を「安心できる居場所」として求めているなら、国内向けのアプリのほうが噛み合います。
落ち着いて話したいならふわっち、安定した収入を求めるならポコチャのほうが目的に合う可能性が高いです。
時差を味方につける
国内向けのアプリでは、人が集まる時間帯は日本の夜に集中します。日中しか時間が取れない人は、それだけで不利になります。
BIGO LIVEは世界各国で使われているので、日本の昼は、別の国の夜です。この構造は、時間の取り方によっては利点になります。
| あなたの都合 | 国内向けアプリ | BIGO LIVE |
|---|---|---|
| 夜に配信できる | 有利 | 普通 |
| 昼しか無理 | 不利 | 他の国の夜にあたる |
| 早朝しか無理 | かなり不利 | 地域によっては有利 |
| 時間が不定 | 不利 | どこかの国は起きている |
2行目と3行目に当てはまるなら、検討する価値があります。夜に配信できないことが理由で国内アプリを諦めた人にとって、これは数少ない選択肢です。
ただし、時間帯を固定して常連さんを作るという原則は変わりません。「いつでもいい」ではなく、「自分の都合のいい時間に、決めて続ける」です。
掛け持ちの相手としては優秀です
BIGO LIVEを「メインのアプリ」として選ぶかどうかは慎重に考えたほうがいいのですが、2本目として持つには相性が良いという見方もできます。
理由は時間帯です。国内アプリで配信する時間と、BIGO LIVEで人が集まる時間はずれています。片方の「人が少ない時間」が、もう片方の「人が多い時間」になるという構造です。
ただし掛け持ちは、片方で自分の型ができてからにしてください。同時に2つ始めると、どちらも中途半端になります。
入り口は「見る」から。日本と海外の枠を両方のぞく
- まず数日、視聴だけするどのアプリでも視聴から入るのが基本ですが、BIGO LIVEではとくに効きます。日本人の枠だけでなく、他の国の配信もいくつかのぞいて、この場の空気を確かめてください。ここで「無理だ」と感じたら、それも立派な判断です。
- 日本から配信している人を探す自分と同じ立場の人がどう場を作っているか。言葉の返し方とコメントへの反応、この2つを見るだけで現実的なイメージが掴めます。
- 短時間で1回だけやってみる合うかどうかは、画面の前に立たないと分かりません。長くやる必要はなく、まず1回です。
- 対戦企画の誘いは断って構わない常連さんがいない時期に参加しても、得られるものは多くありません。断る理由を先に用意しておくと楽です。
- 配信する時間帯を決めて続ける相手が世界中にいても、時間帯を固定して常連さんを作るという原則は変わりません。自分の生活で続けられる時間を決めてください。
身を守る準備と、不安なときの確認先
海外のリスナーとやり取りする場では、守りの準備を先に済ませておく意味が国内アプリより大きくなります。
- 身バレ対策を先に済ませる/配信用のメールアドレス、SNSの連絡先同期オフ、新しい名前。身バレ対策にまとめています。
- 個人情報は聞かれても答えないと決めておく/文化が違う相手からは、日本では聞かないことをストレートに聞かれる場合があります。答えない、で構いません。
- ブロックの操作を覚えておく/困った相手が来たときに、迷わず使えるようにしておきます。操作の場所はアプリ内のヘルプで確認できます。
- 配信する場所を固定する/背景を無地にして、映り込みを防ぎます。
仕様や換金など、アプリの中のことで分からない点は、アプリ内のヘルプと公式のお知らせが確認先です。お金や契約のトラブルに発展しそうなときは消費生活センター、身の危険を感じたときは警察に相談してください。一人で抱えて判断しないことが、いちばんの守りになります。
視聴者から見たBIGO LIVE
ここまで配信する側の話をしてきましたが、画面の向こうに誰がいるのかも知っておいてください。ここが分かると、配信の組み立て方が変わります。
国内向けのアプリでは、「決まった配信者を応援しに来る」という見方が文化として根づいています。推している人の枠に通い、名前を覚えてもらい、関係が積み上がっていく。視聴のスタイルがある程度そろっています。
BIGO LIVEの視聴者は、もっと幅があります。
- 回遊してくる人が多い/目的の配信者がいるわけではなく、面白そうな枠を次々のぞいていく見方です。滞在は短く、合わなければすぐ移動します。
- 生活時間がばらばら/それぞれの国の「暇な時間」に来るので、同じ枠でも時間帯によって顔ぶれが入れ替わります。昨日の常連が今日はいない、ということが普通に起きます。
- 距離の詰め方が速い人がいる/初対面でも好意や質問がストレートに来ます。悪気のない文化の違いですが、受け取る側の線引きは必要です。
つまり、初見の人が絶えず流れてくる代わりに、留まってもらう工夫は配信者の側に求められる場です。最初の数十秒で何をしている枠か伝わらないと、そのまま流れていきます。
距離を速く詰めてくる相手には、住んでいる場所や生活圏に触れる話題を返さないと決めておいてください。断片的な情報から生活圏が絞り込まれていく流れは住所が絞り込まれる話で説明しています。国内アプリと視聴文化がどう違うかを俯瞰したい場合は配信アプリ比較も参考になります。
海外のアプリを使うということ
もうひとつ、始める前に感覚として持っておいてほしいのが、「日本の会社が日本向けに運営しているアプリではない」ことの意味です。配信の中身とは別の、事務的な部分に表れます。
- 規約やヘルプが翻訳文のことがある/日本語がぎこちなかったり、日本語版と原文で細部が違ったりする場合があります。重要な条件を確認するときは、分かる範囲で原文にもあたる姿勢が安全です。
- サポートとのやり取りが日本語で完結するとは限らない/問い合わせの窓口や返答の形式が、日本のアプリの感覚とは違うことがあります。翻訳を使えば対応はできますが、往復に時間がかかる前提でいてください。
- 画面の表記が日本向けに揃っていない場合がある/日付の書き方や通貨の表示など、日本のユーザー向けに調整されていない画面が混ざることがあります。誤解したまま進まず、意味が取れない表示は調べてから操作してください。
- 変更の告知が海外基準で進むことがある/機能や条件の変更が、日本語の情報より先に動く場合があります。アプリ内のお知らせを自分で確認する習慣が、国内アプリ以上に効きます。
これらは欠点というより、世界向けのアプリを使ううえでの前提です。「困ったら誰かが日本語でまとめてくれている」が通用しない場だと思っておくと、実際の落差で戸惑わずに済みます。
この手の調べものを「面倒だが対応できる」と思えるなら問題ありません。読むだけで気が重くなるなら、日本語で完結する国内アプリのほうが長く続けられます。配信そのものにかかる負荷(時差と言語)はBIGO LIVEは稼げるのかで扱っています。
よくある質問
国内アプリと掛け持ちできますか?
できます。ただし文化がかなり違うので、最初から両方は負担が大きいです。まず片方で自分の型を作ってからのほうが確実です。掛け持ちの可否は事務所に入る場合も確認が必要です。
日本の他アプリで伸びなかった人でも可能性はありますか?
あります。母数と文化が違うので、同じ配信でも受け取られ方が変わることは実際にあります。ただし「日本で伸びなかったから海外なら」という期待だけで移ると、たいてい同じ壁にぶつかります。合わなかった理由を整理してから移るほうが建設的です。
英語が話せないと無理ですか?
無理ではありません。日本語で配信している人もいます。ただし英語のコメントが来ることはあるので、翻訳を使うか、分からないときは正直に伝えるという姿勢が必要です。
日本人のリスナーはいますか?
います。ただし国内向けアプリと比べると割合は下がります。日本語で落ち着いて話したいなら、国内向けのアプリのほうが効率的です。
安全性はどうですか?
アプリ自体の話とは別に、文化の違う相手とやり取りする前提で考えてください。個人情報を聞かれても答えない、しつこい相手はブロックする。この2つを徹底すれば、基本的な部分は守れます。
対戦企画は断れますか?
断れます。断る理由を用意しておくと楽です。「今日は短めなので」で十分です。始めたばかりで参加しても、得られるものは多くありません。
情報が少なくて不安です。
日本語の情報が少ないのは事実です。だからこそアプリ内の公式案内を読む習慣をつけてください。ネット上の古い情報を信じるより確実です。
- BIGO LIVEは世界規模のアプリを日本から使う構造。国内向けアプリとは空気が違う
- 日本語が通じない相手が来る。それを利点と取れるかが分かれ目
- 配信者同士の対戦企画が文化の中心。最初の数ヶ月は乗らないほうが現実的
- 収入はギフト中心。始めたばかりの時期は動かない
- 日本語の情報が少ないので、アプリ内の公式案内を読む習慣が要る
- 個人情報を聞かれても答えない、ブロックはすぐ使う
アプリ全体の比較はライブ配信アプリのおすすめにまとめています。
始める前につまずきやすいのは、アプリ選びと事務所選びの2つです。どちらも、決めてから気づくと戻るのが大変なところです。
事務所選びを読む始めてから出てくる疑問を、記事にする前に聞くこともあります。
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